第75話 FOUR of SWORDS. ソードの4

FOUR of SWORDS.

 風 構造化


 ソードの4が示すのは「回復」「安息」「平和」「退避」です。


 教会で騎士が横たわり祈るように手を合わせ、目を閉じて瞑想状態に入っています。3本のソードは壁に掛けられ、それぞれ騎士のサイキックな第3の目、コミュニケーションの喉、深遠な知識の太陽神経叢を指しています。それぞれパワフルなエネルギーセンターを活性化しようとしているようです。

 4本目のソードが、騎士の下に横たえられています。


 このカードは、静かな心の平和、また癒やしを求めて、闘争や葛藤から撤退することを意味することがあります。

 またもっと単純なレベルでは、緊張の時期から休憩に入るとも言えるでしょう。あえて孤独となり、邪魔されずに回復しているようにも見えます。


 窓のステンドグラスには、キリストの前にひざまずいて祈っている人が描かれています。キリストの頭上の光輪には、ラテン語で「平和」を意味する“Pax”という語があります。


【正位置】

「回復」休養、疲労回復、癒やされる、補充。

「安息」隠者の休憩所、休憩、休暇、一時の休息。

「平和」心の平和。瞑想。人生は神聖と思い起こす。破壊的な考えは通りすぎるに任せる。

「退避」退く、退職、避難、追放、解放、苦難からの脱却。闘争からのの退却や葛藤の解消。

「孤立」孤独。孤立または痛みを避けるために感情面を閉ざす。引っ込む。社会からの逃亡。

「疲労」戦いに疲れる。疲労蓄積・体調不良、ストップがかかる、思考停止、警戒、墓と棺のデザイン。

 このカードは〈今は充電するべきとき〉というメッセージです。休みをとるようにアドバイスしてあげてください。

 難しい問題のさなか、まだまだ解決のめどが立たないときに出てくるカードでもあります。

 旅行を示すカード(ソードの6、ワンドの8、戦車)と一緒に出ると、リフレッシュするための旅行を意味します。もし質問者が旅に出る暇がなければ、瞑想つまり精神世界の「旅」に出るようアドバイスしましょう。

 ストライキ、ボイコット、レイオフ、操業(営業)停止、自宅謹慎、自宅待機などの意味もあります。


【逆位置】

「回復」力が蘇りつつある、予防措置。癒やしの可能性。

「再開」新たな目標を掲げる、活動の再開、諦めたことを再開。戦いに復帰する。

「支援」支援、協力、準備が整う。新たなエネルギー。

「賢明」賢明な管理・統治、分別ある行動、細心の注意、節約、倹約。

「執着」強欲。大胆な行動。否定的な過去からの執着。遺言。

「疲労」自分自身の休息を拒否する。疲労、休むタイミングを逃す、休み疲れ。開店休業。

 逆位置は「カップの4(逆位置)」と同じように、新しい行動を意味します。スートがソードですから、その行動は攻撃的で大胆なものです。

 ストレスがいっぱいの状況に立ち向かう新しい行動を示します。

 一度行動が始まったら、逃げ出さないこと。一時退却に追い込んだ状況へと突っ込んでいく心の準備はできているはずです。

 質問者は、過去からの仕事や恋愛や教育などについて刷新していくでしょう。



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