第56話 EIGHT of WANDS. ワンドの8
EIGHT of WANDS.
火 動き
ワンドの8が示すのは「進展」「対処」「期待」「旅行」です。
「ワンドの7」の対立は武勇と固い決意によって収まりました。対立がなくなれば、物事は急転直下まとまります。
このカードは急転直下の着地を暗示しているのです。
アイデア、夢、期待、熱望、これらはすべて速やかに現実のものとなります。情熱と献身によって目標は達成されるのです。
すべて同じ方向、同じ角度で8本のワンドの集団がのどかな田園地帯を飛んでいます。大地へ向かっているのは、今思っていることが、何らかの結実に至ることを示唆しています。可能性が実現に向かって、飛ぶワンドのように一気に動いていくのです。穏やかな風景は、肯定的な結果を暗示しています。
このカードには人物や動物が描かれていません。
質問者を含め、誰かの意図的な行動ではなく、自発的に発生する出来事なのかもしれません。
あるすてきな伝統的解釈では、これを「愛の矢」と呼んでいます。
【正位置】
「進展」(喜ばしい出来事への)急展開、スピード、加速、前進、拡大、変化、急に事が動く。
「対処」臨機応変、サポート。成功のチャンス、タイミング、問題の迅速な解決に近づく。
「期待」期待、大きな希望、不安が解消。将来を楽観的に信じる。予言を真面目に受け取る。
「旅行」旅、活動。飛行機での旅行。
「迅速」(良い結果を伴う)迅速な行動。場所の変更を求めている。方向の修正。
「恋愛」恋愛。連絡がある。愛する人への献身。愛の矢の意味も。愛のメッセージか単なる願望か。
愛情面を見る場合、愛する人への献身を表します。
スポーツにおける技術、運動、訓練、フィットネス、これらへのたゆまぬ努力も示します。
速やかに進んでいくこと、障害のないこと、結果が得られること、これらが「ワンドの8」の基本的解釈です。
このカードには旅行という意味もあり、それは往々にして飛行機を利用した旅行です。
【逆位置】
「遅延」遅れる、沈滞、停滞、行き詰まり、閉塞感、結果待ち、一時停止、
「逸失」波に乗れない、目標を見失う。衰え、失敗、妨害、思わぬつまずき。誤った方向転換。
「懊悩」トラブル、悩み、迷い、嫉妬、寂しさや不安、嫉妬の矢、良心の痛み。
「不和」内部の不和、既婚者なら家庭内での諍い、口論。家庭内のいざこざ。
「独善」暴力、争い。過度の虚栄心と独りよがり。過剰。
「助言」計画実現にはさらに意識的に導きや助言を得る必要があるかも。止まって無理に進まないように。
障害、争い、強制されるべきでないことへの強制が暗示されています。暴力を表すカード(ワンドのコート・カード(逆位置)、ソードのナイト(逆位置)、塔、力(逆位置)、ソードのエース(逆位置))がそばにあると、その意味を強調します。
出しゃばった行動は慎むようにアドバイスしましょう。結果は破壊的なものとなり、口論と対立を生んでしまいます。
旅行には邪魔が入ります。
(場合によっては)外に問題のあるカードと一緒に出てきたら、人間関係を危険にさらす可能性のある「嫉妬の矢」。
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