前のエピソード――第38話　PAGE of SWORDS.　ソードのペイジ

KNIGHT of SWORDS.

　風の風　勇気　ダークブラウンの髪と茶色の瞳の20〜30大の大人

　ソードの騎士が示すのは「果敢」「対立」「猛進」「有能」です。

　風の生き物である黄色い蝶と赤い鳥の馬具を身に着けた白馬に乗った若者が、ソードを右手で高く掲げ、赤い羽飾りの兜を身に着け、赤いケープをなびかせて嵐の中をあまりに俊敏で勢いよく突進していきます。

　回転の速い頭で、知的な探究心と好奇心を抱きます。

　高い目的のために、誰にも負けない勇気があり最前線に躍り出ます。

　頑固で自分が正しいと思うことを絶対曲げません。

　高潔で、道徳的で、才気にあふれています。

　恋愛、教育、友だち、仕事であろうと刺激を求めてかかわりを持ちます。

【人物】恐れることなく何でもやる人物。

【自分自身の中にある要素】反抗心。

【エネルギー】防御的。

【正位置】

「果敢」勇猛果敢、血気盛んなヤングマン、勇気、迅速、俊敏、大胆、信念。

「対立」反抗する、反対する、対立を招く、敵対、抵抗、戦争、ファイト。ケンカ。

「猛進」無鉄砲、突進、破壊。粉砕、憎しみ、激怒。

「有能」合理的、冷静沈着、頭脳戦、高まる知力、巧妙な手際、腕前、防御。純度の高い知性(風の風)。素晴らしいアイデア。

「集中」迷いのなさ、目標に向け前進、行動。

「狭隘」やや盲目的、目先、移り気。

　いかなる構造にも縛られないインスピレーション。解き放たれた心。自己表現およびコミュニケーションにおいて抜け目がなく有能であること。言葉による論争と競争。変化と多才。知的な刺激を求める。会話好き、社会運動に喜んで参加する。

【職業と為人】ジャーナリズム、マスコミ、法律。知性的な人、説得力のある人。面白いアイデアや知的興奮を与える職業、法律や行政、エンジニアリング、経済、テクノロジー、コミュニケーションといったものです。

【出来事】突如として予期し得ない用意していないで起こるハプニング。突然の出発

　争いが示唆されていますが、誰であれその戦いを引き受ける人は、それが正義のための戦いであることを十分に理解しておく必要がある。

　真実、公正、平等、人間性、信念、これらは彼の人生の中でとても重要なウエイトを占めます。ある主義や理想に共鳴し、そのための運動に参加したりもします。彼は攻撃的で、時として嫌味を言ったり、皮肉めいたことを言うかもしれません。知ったかぶりをするかもしれません。

【逆位置】

「攻撃」攻撃的、挑発、一方的、冷血漢、行き過ぎ。

「軽率」せっかち、先走った行動、焦燥感、盲目的。勝手な思い違いによる非難や脅し。

「気紛れ」集中できない、気もそぞろ。無責任。

「対立」無用なトラブル、女との争い、ライバルを倒す、力を抑えてしまう。態度に束縛される。

「自惚」強い自惚れ、自分は何もしないで成果を得ようとする、無能。浅はかな思考。

「低脳」限界のある知性。表面的なアイデアと能力。

　戦いのスリルを求めることから引き起こされる危険。

【職業と為人】独裁者、公平に見ないで非難する人、妨害者、言葉遊びや心理ゲームをする人。

【出来事】人が突然離れたり出発する、前触れもなく突然なくなる、物事が予期せず始まること

　ソードのコートカード全般に、逆位置は「堕落」のニュアンスを帯びる傾向があり、ナイトにおいては攻撃的、横柄となる。率直に言えば、彼の乱暴、無謀な一面を表す。

　主張・力強さといった意味が、横柄とか出しゃばりといった意味に転じます。彼は非情で偏見を持った、公平を欠く人物です。独善的で心の狭い人間です。自分の見方でしかものが見えません。したがって、たびたび間違った判断をしてしまいます。勝手な思い違いから、人をひどく非難したり、脅したりもするでしょう。嫌味、皮肉、卑しさといったことも出てきます。