第19話 XI JUSTICE. 正義
XI JUSTICE. 正義
天秤宮(天秤座) グリーン
正義が示すのは「公正」「真実」「法律」「平衡」です。
この人物はギリシャ神話に出てくる正義を司る女神テミスです。
正義の行使を表す評決の剣を右手に、すべてのものの調和と均衡を表し有罪と無罪をはかり「真実」によって「公正」さな裁きをする秤を左手に持っています。
彼女は宇宙の目でものを見、彼女が拠り所とする法は宇宙に源を発してします。彼女の決断は超然とし完璧にまで平等なものです。因果応報という原理は、ここでは間違いなく適用されています。地上の法ではなく、宇宙の法(「法律」)によって人々は裁かれるのです。
このカードには「バランス」「裁判の女神」「主席判事」とタイトルをつけたものもあります。
知的均衡、中道、究極の救済を表します。日常的な意味において、このカードはあらゆることを配慮することが、最良の状況へと向かっていくことを意味しています。
「正義」の天秤は、なによりも「平衡」つまりバランスが維持されるべきであることを示しています。
ある事柄を手放してしまうことが自分にとって望ましくない結果を作り出してしまうことになるとしても、それが関連するすべての人にとって最善のこととなることもあります。
ですが、仮に「隠者」とともに出てきたなら、自分の個人的な関心事に重点を置き、自分自身にできる最善を尽くさなければならないことを意味します。
ただし次の小アルカナとともに出たら、他者の利益を重視しなければならないことを意味する場合もあるのです。
「カップの3」ごく親しい友人たちのため
「ワンドの4」それ以外の友人たちのため
「ペンタクルの3」雇用主のため
「ペンタクルの10」血縁者のため
「カップの10」親しい家族のため
四つの枢要徳のひとつ「正義」(正義)。他は「隠者」(熟慮)、「力」(剛毅)、「節制」(節制)。
【正位置】
「公正」冷静な判断、正義や公正さが求められる、公平、平等、適切な報酬。
「真実」物事の真実を見抜く、冷静で客観的、
「法律」正しい判決・判断・結論。訴訟での公正な結果。自信に満ちた正しい決断。
「平衡」バランス、人生における様々な問題のバランスをとる、中心を保つ、両立、調和、安定した状況。
「道徳」モラル、正しい道にある、誠実さ、礼儀正しい、正直さ。道徳的選択。教育。
「自省」内省、無理をしない。
【職業と為人】法律、裁判官、正当な報いを受ける。自立した強い女性。教育や学校関連。
質問者は仕事とプライベート、活動と休息、自分と他人、理性と本能、精神と物質のバランスを確保することによって、人生を安定させ始めます。内なる衝動が質問者を成長・変化へと駆り立てます。より公正な状態、より高い目標へと質問者は向かいます。当然受けられるべきものを受け取ること。蒔いた種を刈り取ること、公正な裁判の結果が得られること、これらはすべて正義のカードの解釈です。また(ときに質問者の人生の中で未発達な領域での)教育や学校についての暗示もあります。
【逆位置】
「不正」不平等で不公平な判断。不当なまた不公平な状況、アンフェア。
「不断」独断と偏見、優柔不断、どっちつかずの中途半端な状態。
「無法」厳しすぎる、よい結果が出ない裁判や話し合い、訴訟での不当な結果。
「偏向」不安定、バランスを崩す、アンバランス、偏る。えこひいき、
「不徳」悪事に手を染める、心の狭さ、妥協しないこと
「衝動」理性的でない、感情的で近視眼的、
【職業と為人】横柄な人、頑固な人、冷淡な人、偏見のある人
自分自身、またはある問題における自分の一面を、正直な目で見たがらない。
判断の誤りを意味するカードです。不公平で、偏見によった扱いを受けます。権利は踏みにじられ、質問者は受けてしかるべきものを受けることができません。もしこのカードが法律問題で出てきたら、問題をあまり深く追求しないようにとアドバイスしてあげてください。裁判の結果は、質問者にとって不利なものになってしまいます。教育とか学校での問題──教師と生徒の衝突など──が出てきます。生活の中で、思考と感覚、仕事とプライベートのアンバランスがありそうです。質問者は成長・変化へと誘う内なる衝動を無視してしまいます。
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