タロット、ちょろっと、備忘録

カイ.智水

第1話 タロットの世界へようこそ

タロットの世界へようこそ


 今回から「タロット」についていくつか備忘録をとっていきます。


 なぜ「タロット」の話になるのか、ですが。


 実は私の小説に「占い師」を出したいから。


 お前はたしか「デイトレーダー」を出したくて株式取引を始めたよな。と思い出された方、当たりです。

 私はひじょうに好奇心が旺盛というか、リアリティー偏重主義というか。

 自分の中で知識が確立しているものしか小説に書けないのです。


 じゃあ「占い師」なら西洋占星術でも四柱推命でもいいじゃないか。

 確かにそうですよね。

 でも私の手元には20年前に好奇心で買った「タロット・デッキ」があったのです。

 引っ越しのときにも捨てていなかったのですから、これもなにかの縁でしょう。

 そこで「タロット占い師」を登場人物に入れてしまえ、というのが「タロット」学習の発端となりました。


 では「タロット」とはそもそもなんなのか。そこから考えてみましょう。


 現在の「タロット・デッキ」の標準となったのは、1909年にライダー社から出版された、アーサー・エドワード・ウェイト氏発案、パメラ・コールマン・スミス氏作画のデッキ(カードのひと揃えをデッキと呼びます)です。これをファミリーネームで並べた「ライダー・ウェイト=スミス・タロット(RWSタロット)」と呼びます。


 そしてタロットを勉強する場合、数ある「タロット・デッキ」の中でも、RWS版通称「ライダー版」を推奨致します。

 できればスタンダード版(7cm×12cm)のものを使いましょう。


 なぜそんな古めかしいデッキを使わなければならないのか。

 Amazon.co.jpで「タロットカード」を検索すると、もっとカラフルで現代人に好まれるカードが多数あります。「ユニバーサル・タロット」「ゴールデン・アールヌーヴォー・タロット」「タロット・ミュシャ」など。

 写真をCGしたものまであります。

 それなのに、現代の美的感覚からすれば正直「下手くそ」な絵柄の「ライダー版」を使うのです。


 実は、数多くの「タロット占い」の書籍では、主に「ライダー版」を元にして解説してあります。

 生まれてから100年以上経っていますし、その間に数多くの占い師が用いてきたのが「ライダー版」なのです。

 これから「タロット」を習おうとしたら、解説書が充実している「ライダー版」で基礎を身につけ、じゅうぶん占えるようになってから、他の「タロット・デッキ」へ移るべきです。


 なお「マルセイユ版」など「ライダー版」以前に存在していた「タロット・デッキ」は、解説書が少ないので「タロット」習得には難儀します。ですが現役「占い師」の中には、「マルセイユ版」のほうが自分の感性と合っている、という理由で「マルセイユ版」を用いている方もそれなりに多いようです。

 そういう方々も、ほとんどの場合「ライダー版」でリーディングの基礎を身につけました。

 だから「絵が下手だから」とか「写実的じゃないから」とか酷評されても、「タロット」習得のためには「ライダー版」を使うべきなのです。



 ちなみに、どの「タロット・デッキ」を買うべきか。

 Amazon.co.jpで「タロットカード」と検索して、黄色い背景で下に「THE MAGICIAN.」と書かれている、箱の側面も黄色の「タロット・デッキ」です。


 日本語の解説書のありなしで値段は異なりますが、基本的にこの箱は「U.S. Games社」が発行しているまったく同じ代物です。すべて背面がチェック柄なので間違えようがないですね。同じ表紙なのに背面が異なるものはすべて模造品です。いくら安いからといっても、模造品は買わないようにしてください。

 英語解説書は箱の中に封入されているので、どこで買っても必ず付いてきます。

 別途、日本語解説書を付けている輸入代理店がありますので、初めて「タロット・デッキ」を購入する方は、Amazon発送の輸入代理店が発売している商品を選んでください。


 お金に余裕があれば「ジャイアント版」という、より大きなものも購入したほうが、絵柄をじっくり確認できるのでオススメです。ボックスの表紙が黄色の「THE SUN.」のものです。


 ちなみに値段は張りますが「プラスチック製」の「ライダー版」もあります。今後のメンテナンスや耐久性を考えておられるなら「タロットカード プラスチック」で検索してみてください。表紙が「THE EMPRESS.」の黄色い箱がプラスチック製の目印です。大きさはスタンダード版となっています。


 オススメの解説書は次回にお話し致します。



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