第5話

「わあ! ありがとう。ぼく、ずっとさがしていたんだよ」


おじさんが、おとこのこに こいぬとほしを わたしました。


「おとうさん、このこを うちのこにしてもいい?」


「もちろんだよ。なまえは なんにする?」


「じゃあね。……じゃあ、おみせのなまえが ななつぼしだから 

ほくとはどうかな?」


(ええ! ほくと?)


 こいぬは おどろきました。だって、こいぬは ほくとと、なまえをつけられていたからです。


「それ、いいな。ほくとしちせい だな」


「うん。いいでしょ!」


おとこのこは うれしそうに わらってこいぬをだきしめました。ひとりぼっちのこいぬは、ふしぎなほしたちの みちびきで かぞくを みつけることができました。


そして、かんばんに もどされた きんいろのほしは、まんぞくそうに キラッとひかりました。

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ほし と こいぬ まりも @marimo8877

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