七日目



 リビングには行きたくない。


 しかし部屋に入れるのはもっと嫌だ。


 そもそも他人と話すのも嫌だ。


 どうしよう。


「撃退しよう」


 人間なんて縄張り意識の塊だ。そこを侵そうってんなら覚悟してもらおう! 撃てるのは撃ちたい奴だけだという名言があるくらいだ。なにそれトリガーハッピー? そんな危険な奴を俺の城へ入れる訳にはいかない。


 決戦だ。


 となれば準備しておくに越したこたない。理論は完璧に武装してるが、なにせ素手。昨日のラケットで武器の大切さは身を持って理解した。ぶるぶる。


 俺は押し入れを開いた。


 念仏を上げな!


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