詩集P さびれた廃墟の幽か
仲仁へび(旧:離久)
第1話 追憶廃墟
「なつかしいあの日々が脳裏によみがえる」
朽ちた廃墟へ
足を踏み入れた
これは冒険心
だって 何もない日々が続く
事件なんて無縁で
ただ村人たちが笑っているのが
ひどく退屈で
ここは平穏そのものだから
壊したくなって
春の陽気が心地よくて
風が冷たく通り抜けていく
人がいないのが似合う場所
「どうして?」
――ただ 思い返すだけで 涙が流れてくる
ありふれた日々の思い出があふれてくる
その時まで
災いなんてものとは無縁でいられた
小さな村 小さな世界は平穏で
「振り返らなければ、無事に帰れたはずだった」
――ただ 考えるだけで 胸がしめつけられる
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