第3話 終



「ここまで疲れたでしょう」


「ならもう、あとはただ還るべき場所へ還るだけ」


 光の海にとけて消えていく

 温かくて ふんわり やさしくて


(安らぎをあなたに 与えたい)


(力を抜いて)


(心を開いて)


 帰ろう

 還ろう

 返ろう


 きっとまた


 あなたが願うあの場所にも戻る事ができるから


――あなたは魂となってあるべき場所へかえる


――それは恐ろしい事ではない


――とても幸福な事




「ストーリー」

 あなたは、あなたに与えられた人生を生き抜いた。

 だからもうあとは安らかに眠り、還るだけ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る