第3話 戦機パーツ910



 あるがままに あるがものを受け入れよう

 この身に宿る意思も 与えられる戦場も


 血と死と罪が降り積もる場所

 そこが 世界の全てだった


 逃げ出そうとは思わない

 ここから出ても 何かが変わるとは限らないからだ


「パーツの供給源は限られている」


「そう だからきっと どうにもならない」


「この世界のどこもがこんなだと知ってしまっている」


「そう だからきっと どこまでもどうにもならない」


 受け入れよう あるがままを

 だって そうしている方が楽だから


「だから私の手を引かないで」


「私はここに残るから」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集J 誰もいない戦争 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ