関わり合いにならないはずのモノに触れる羽目に
闇野ゆかい
第1話プロローグ 少女の飛び降りと不可解な手紙の文言
友人である
「どうしたの?また厄介なモノなら、今度こそ──」
「飛び降りた......屋上から」
「誰が?」
俺の問いかけに彼女は、「知らない」と短く返した。
パタッと読んでいた文庫本を閉じ、彼女に駆け寄り、室内を出る。
廊下を駆けて、隣の彼女と共に騒いでいる声を頼りに急いだ。
***
屋上から飛び降りた女子が救急車で病院に運ばれたが間もなくして、息をひきとった。
屋上には不可解な文言の手紙──遺書とあるモノが残されていた。
便箋に書かれていた不可解な文言とは、
『私を染めて蝕む色は、私が望んだ色には塗り替えられなかった。どんなにもがいたところで、足掻いたところで。
で、あった。
一人の少女の死──が俺の平穏な日々を徐々に崩していくことになるとは思いもよらなかった。
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