黒き蝶々と神様からの贈り物(エッセンス) 〜黒き蝶々はロリ美少女(神)に秘密(女装)を握られ脅されまして〜

アールケイ

プロローグ 次のトキを信じて

「この世界ってさ、差し引きゼロなんだよ。何かを得れば何かを失う。何事にも対価があるんだよ。だから、きっと、これも運命なんだよね。みなとくん」


 そこに倒れたみなとくんを愛でるように頬を撫でる。だけど、手には冷ややかな感触だけが残った。

 ああ、またこうなってしまったんだと、改めて理解する。

 終わりの時間は刻一刻と迫っていた。


 それじゃ、そろそろ時間かな。


 そう思い、私は目を閉じ、心の中でこの世界に別れを告げる。



「次は、もう少し長く続くといいな」



 私はまた始める。

 いつか来るその日を信じて。

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