下品な思考

門前払 勝無

第1話

下品な思考


 枯れた木になる果実を食べた…。

 腹を壊して便所に駆け込んだ。

 便所にはウジ虫が無数に湧いていて俺はそいつ等にゲロと糞をプレゼントした。花畑から笑ってサヨナラだ。

 プリペイド、ビリヤード、ウィスキー、大学、ネオン、100円ライター、免許、ブランコ、曲がり角…。


 笑顔の仮面を被った覆面レスラー見たいなタフガイになった。アルコールで毎日の勝利に乾杯した。月が消える度に勝利した。東京タワーの灯りが消えるまで鼓動が鳴っていれば俺の勝ちだ。


 何も知らないのに偉い人達が、俺を評価する。俺の本気が見たければあんたの名前を使わせな…。

 俺の望みは誰にも叶えられないから、聞くなよ。


 腐ってるのは知っていたんだ。だが、俺は食べた。ケツにトウガラシを突っ込んでみたかったんだ。どんなリアクションするか自分でみたかったんだ。

 それが理由だよ。

 人を殺したいなんて思った事はない。殺し屋に狙われてみたいと思った事はある。

 やたら器用な逃亡者とは違って必死に逃げるだろうよ。なんせ、おれにはヒロインが居ないからな、味方が居ないから泣きじゃくって逃げ回ってもカッコ悪くても、カッコつける必要が無いもんよ。

美容師、ピザパン、長いケツ毛、臭い足、出っ歯、鮫肌、汗っかき、尿道炎、淋病、無数の口内炎…。


 歌の上手い女が下手くそな女にアドバイスしている。違う!違う!俺にアドバイスしろよ。俺の歌を聴いて苦笑いするなよ。

 韓国人に「だから日本人は!」と言われたときに愛国心を感じる。外国人から見たら俺も日本人なんだと実感する。

 やたら飲んで気づいたら知らない女が隣で寝ていた。その隣に男が寝ていた。その向こうにも誰か寝ていた。


欲しいものは特にない、知りたいことも特にない、ナイナイ…。


 自分が腐った脳味噌してるのに俺を腐ってると言う。いやいや、確かに俺も腐ってるけど、おまえもな!と、言うとその他の奴等から罵声が飛び交う。俺がおまえもな!と言った奴はどっかの教祖だったらしい。

 子供を連れたカルガモ一家が4車線道路を横断するのをお巡りが誘導していたから、カルガモ一家の最後尾に付いて一緒に渡るとお巡りが注意してきた。


 誰かに認めてもらいたいなんて思わない。


 青砥の塩の効いた焼き鳥とビールは最高に美味い。


 法律なんて小さいことに捕らわれない。だからと言って悪さはしない。


 ただ、人間的に下品なだけでわざわざ言いに来なくても良い。関わらなければ良いだけなのに、わざわざ出向いて言いにくる輩が居る。しかし、ありがとうと追い返す。ただの新聞の勧誘だったらしい。新聞は真実を書いて欲しい。メディアは我先に真実を追求して早急に報道して欲しいね。

 物書きとしてはメディアの真実を元に大嘘で稼ぎたいんだからね。


 紫色の夜に色んな色の紙飛行機が飛び交う。街灯に群がる虫を捕まえて顕微鏡で見ると意外とグロテスクだった。


気が向いたら、続きを書く!

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下品な思考 門前払 勝無 @kaburemono

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