015

体が日下さんを求める。


もっとしてほしいなんて、そんな大胆なことを思ってしまうなんて自分が自分じゃないみたいだ。


スカートの中に手が入り執拗に太ももを撫でられる。ツルツルと滑るように手が動き、焦らされながらもストッキングとショーツに手がかかった。


「あっ、ちょっと、」


そんな風に脱がせてもらうことが初めてで、心臓がバクンバクンと音を立てる。私はどうしていいかわからず思わずスカートを手で抑えた。


「じ、自分で脱ぎます」


「どうして?嫌になった?」


「そうじゃなくて、あの、ドキドキしてどうにかなってしまいそうです」


「どうにかなればいいじゃん。脱がすのも男の楽しみだから取らないでよ」


足の付け根の際どい部分を擦られるだけで体がビクンと反応して声が出そうになった。


「っ!」


日下さんは優しく私の手をどけると、器用にストッキングとショーツを脱がしていく。


日下さんが熱っぽい眼差しで私を見た。


「芽生、可愛い」


バクンバクンとしていた心臓が急にきゅんと締めつけられ、私も日下さんを見つめた。


「日下さんも……」


ねだるように日下さんのシャツを掴むと、日下さんもワイシャツのボタンに手を掛ける。その仕草が妙に色っぽくてずっと見ていられる気がした。

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