015
体が日下さんを求める。
もっとしてほしいなんて、そんな大胆なことを思ってしまうなんて自分が自分じゃないみたいだ。
スカートの中に手が入り執拗に太ももを撫でられる。ツルツルと滑るように手が動き、焦らされながらもストッキングとショーツに手がかかった。
「あっ、ちょっと、」
そんな風に脱がせてもらうことが初めてで、心臓がバクンバクンと音を立てる。私はどうしていいかわからず思わずスカートを手で抑えた。
「じ、自分で脱ぎます」
「どうして?嫌になった?」
「そうじゃなくて、あの、ドキドキしてどうにかなってしまいそうです」
「どうにかなればいいじゃん。脱がすのも男の楽しみだから取らないでよ」
足の付け根の際どい部分を擦られるだけで体がビクンと反応して声が出そうになった。
「っ!」
日下さんは優しく私の手をどけると、器用にストッキングとショーツを脱がしていく。
日下さんが熱っぽい眼差しで私を見た。
「芽生、可愛い」
バクンバクンとしていた心臓が急にきゅんと締めつけられ、私も日下さんを見つめた。
「日下さんも……」
ねだるように日下さんのシャツを掴むと、日下さんもワイシャツのボタンに手を掛ける。その仕草が妙に色っぽくてずっと見ていられる気がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます