Fragment
海沿いの街明かりは bijuo
(触れられない至上)
何度目かの adieu
(それだけが人生かも)
結局のところは Je te veux
(ぎこちないワルツで)
*
「bijuo」
きみたちははとてもきれいで
その上おいしそう
舌の上で溶かしたなら
きっとほろほろと崩れてしまう
溶け残った『言葉』はどうしようか
口移しで誰かに
それとも 飲み干してしまおうか
*
「adieu 」
ところで 今 何楽章あたり?
いや、答えは聞きたくない
*
「Je te veux」
あなたはわたしなのかもしれない
わたしもあなたなのかもしれない
だとしたら わたしはわたしがほしいし
あなたも 結局はあなたがほしい
なんだかとてもめんどうなのだけれど
これはワルツであるので
楽しんでしまうしかない
*
お互いに紐付こうとはしない
かけらが散乱していて
その中のいくつかを
拾いあげて 眺めてみる
よく冷えた冬の ひとひ
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