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 収束のディスティニー


 世界が荒れるにつれて、彼らは大勢の追手に追われる事になる。

 日に日にその脅威は増していって、とうとう彼らは逃げる術をなくし、袋小路に追い詰められる事態になった。


 彼は傷つきながらも少女を守ろうと追手を相手にする。

 彼は決断していた。


 もしも世界か大切な者、どちらかしか選べないと言うのなら、彼は今度は大切な者を選ぶのだと。


 彼は自らの意思と決意に従った。


 だが、結果は鮮血に彩られた。


 少女はその諍いの中で命を落としてしまう。


 彼は鮮血にまみれた己の運命と少女の運命を嘆いた。


 しかし、希望は残される。

 彼は少女から特別な力を渡された。

 少女は世界をも救えるかもしれない力を、たった一人の青年へと託していた。


 その力を受け取った彼は、選択をやり直すことを決める。


 全ては、もう一度正しい選択をする為に。


 彼は、正しい結末を求めて過去へ旅に出た。


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