左1 04
収束のディスティニー
世界が荒れるにつれて、彼らは大勢の追手に追われる事になる。
日に日にその脅威は増していって、とうとう彼らは逃げる術をなくし、袋小路に追い詰められる事態になった。
彼は傷つきながらも少女を守ろうと追手を相手にする。
彼は決断していた。
もしも世界か大切な者、どちらかしか選べないと言うのなら、彼は今度は大切な者を選ぶのだと。
彼は自らの意思と決意に従った。
だが、結果は鮮血に彩られた。
少女はその諍いの中で命を落としてしまう。
彼は鮮血にまみれた己の運命と少女の運命を嘆いた。
しかし、希望は残される。
彼は少女から特別な力を渡された。
少女は世界をも救えるかもしれない力を、たった一人の青年へと託していた。
その力を受け取った彼は、選択をやり直すことを決める。
全ては、もう一度正しい選択をする為に。
彼は、正しい結末を求めて過去へ旅に出た。
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