第4話 社長の思惑
私は社長に連れられ高級料亭へ…。
私は落胆と緊張がごちゃまぜになりながらも必死で気持ちを立て直すことにエネルギーを費やしていた…。
高級とも思える料理がすでにならべられていた…。
社長が奥に座り私はその前に座った。
「さぁ…遠慮なくどうぞ…。」
そう社長はいうが私に食欲がわくはずもなく食前酒に少し口をつけただけだった…。
「ところで君に1つ聞きたいんだが…あの部長さんとはどうゆう関係かな?」
「どうゆうって…ただの上司ですが…。」
「それにしては君たちお互いにやることが大胆じゃないか…。もしや…君はあの部長さんのお気に入り…」
「ちがいます!私の勝手な片想いで…あっ!」
私はとっさにそう叫んでしまっていた…。
自己嫌悪…
こんな時にこんなことゆうなんて…
「片想い…ねぇ…。私にはそうは思えんがな…。まぁいい…こちらにきなさい…。」
と社長は私を隣へ誘う…。
どうしよう…と思いつつも私は覚悟を決めた…。
「失礼します…」
私が隣に座ったと同時に肩を抱かれ社長の胸に寄りかかる形になってしまった…。
「君はとても魅力的だ…そんな君が今…私の腕の中にいる…これをもう1杯飲みなさい…気分よくなれるから…。」
私は社長にいわれるがままに出された食前酒を飲み干した…
その直後…私の体はカァーと熱くなり顔も火照りだした…。
「色っぽいな…そろそろ奥へいこうか…」
私は足もおぼつかないまま社長に半ば抱き抱えられるように奥にある部屋にいくとそこには…
妖艶な紫がかったぼんやりとした灯りの中にベットが…ほんとにこんな部屋が用意されてるんだぁ…と思っていると不意に社長に抱っこされる形で私をベットに横たわらせた…。
食前酒が今頃まわってきたのだろうか?さほどお酒には弱いはずはないけれど…私の意識はさらに遠のいていくのがわかった…
「社長…私…初めてで…お願いです…約束を…」
必死で振り絞った私の声はもう言葉にならなかった…。
「ああ…あの部長がいなければ…君を私のものにできたのだが…私もいよいよお人好しだな…。だが…キスだけなら…いいか…」
遠のく意識の中で社長が唇を重ねてきたのだけはうっすらと覚えていた…
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