第8話 〈クラスメイト視点〉
クラスメイトが絶望に嘆いているころ
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〈スタンピード視点〉
「ふむ、あの者たち、一見そこらの雑魚魔物だが、そこそこの知性を持っているようだ…そうだな。何匹か連れ帰ろう。もしかしたら使えるようになるかも知れん。」
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場面変わりクラスメイト視点
「あいつくらいなら僕だって!」
ドゴッ!
「ウワァァァァァ!」
ヒカルが吹き飛んだ。
そう、実はこの魔物たちは魔王軍なのだ。
だからそこらの魔物の群れとは違うのだが…
「何やってんだよヒカル!」
「助けてくれるんでしょ⁈」
「うるさい!今やろうと…」
そこでこの魔王軍の指揮官がきた
「おい貴様ら。」
「へ?」
「だ、誰だよあんた!」
「私はこの軍の部隊長をやっているシュヴァルツという者だ」
「え?ぐ、軍⁈」
「そうだ、貴様らはこちらに襲いかかってきたようだな?」
「え?い、いや違うんです!あいつらに強要されて!」
「な⁈裏切るのか!」
「う、うるさい!僕は死にたくないんだ!」
「ふむ、わかった。この中で三人だけ、たった三人だけ助けてやろう。もちろん我が軍に入ってもらうがな」
「お、俺はこの中で最強です!必ず役に立ちます!」
「わ、私だって!」
「お、俺もだ!」
「ふむ、ではこうしよう。
今から貴様たちで殺し合いをしろ。その中で生き残った奴らのみ助ける三人までしぼれ」
「な⁈そんなこと…」
「できるわけ…」
「できないのか⁇なら貴様らは私が殺してやろう」
「ウォーターショット」
ドンッ!
文句を言っていた二人がやつの魔法で殺された
「…⁈」
「さぁ、やるのか、やらんのか…選べ ︎」
「お、俺はやるぞ ︎」
「ヒカル⁈おかしくなったのか⁈」
「う、うるさい!死ぬくらいなら…お前ら殺してでも生き残ってやる ︎」
「な⁈…」
いつも優しいヒカルの変貌に皆がおどろく
「ククク、いい心がけだ」
「ありがとうございます ︎」
そして殺し合いは始まった
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〈シュヴァルツ視点〉
ふん、腰抜けどもめ、あれでどうやってあそこまでの知性を…いや、たまたまか
それよりもヒカルとか言ったか、あやつはドラゴンの子供だけありなかなかの素質がある
しかも仲間を殺すことに躊躇いをなくしている。あやつの勝ち抜きは確定か…
ククク、楽しませてもらおうか
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〈クラスメイト視点〉
「ウオォォ!」
「ホーリーバレット!」
「キャァァァァ ︎」
「おいおい、今ので三人は死んだぞ…」
「死にたくないんだ!お前ら全員僕の前から消え失せろ!」
「エネルギーショット」
「な⁈」
「大丈夫か⁈何するんだよ!木田!」
「何って、殺し合いでしょ?」
「いつも無口だけど優しかった…あのお前はどこに行ったんだよ!」
「あかり、決心がついてくれたんだね。よかったよ。二人で生きよう」
「なんだってこんなことに…」
そして、この木田あかりとヒカルの活躍により他の全てのクラスメイトが死んだ…かと思われたがベビーバードのタケルは小さく、それでいて守りに優れていたためか流れ弾を必死に避け、防ぎ、隠密を貫いてなんとか生き残っていた
「よし、三人に絞れたな。ではいくぞ」
「はっ!」
「あの、いくってどこに?」
「決まっている!魔王城に帰るのだ!」
…もしかしたら、ここで死んでいた方がマシだった…という可能性もある。しかし、その現実はヒカルには辛すぎた
「はい!」
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