あの娘と過ごした六日間

ぽざ☆うね

プロローグ

 ―― あなたのアンドロイド、いりませんか ――


 今、俺、蓮杖雅樹れんじょうまさきは、そんなキャッチフレーズである日突然現れ、瞬く間にネットで話題になったホームページを見ている。

 けっこうな数のアンドロイドが写真で紹介されているのだが、美少女、美男子、ごついのからこまいのまで、色々なニーズにこたえられそうなラインナップが、見ていて楽しい。

 だが、問題は、このアンドロイドの入手方法だ。

「各モデル、抽選で一名様、無料でテスター募集、だとお?」 

 これは応募するしかない。受かるなんて考えないが、タダならやらなきゃ男じゃない。

「ん―と、やっぱこれだよな。美少女中学生A型。顔も俺好みだし。けど、これ、当たったらどうすんだろ。ま、いいか」

 俺は応募フォームを開いて必要事項を入力する。どうせ当たらないんだから、もし当たったらどう使用するか、というアピールをする欄に、めちゃめちゃ書いてみた。

 つまり、恋人にしてエッチなことを教える、とか、毎日おいしい料理作ってもらう、とか、世界征服の尖兵として使う、とか。

 ま、正直どうでもいい願望を書き連ねて送信してやった。

 これが、至福と悪夢の始まりになるなんて、この時俺にはわからなかったんだ。


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