(3)レイスリッド
レイスリッド・プラーナス(大陸暦623年現在)
【種族】
人間
【性別】
男
【容貌】
表情筋が引き締まり、日焼けした顔。
【目】
深淵な藍色の瞳。
【髪】
鬣のような薄褐色の髪
【声】
低く芯のある声。自信に溢れた口調。
【地位】
ジオ帝国魔法軍大将軍→ラウシヴ聖騎士団軍事顧問
【技能】
自在に刀身を変化させる魔剣『アンストラクチャ』から繰り出される『月の剣』の剣技
風の精霊を使役することによる、精霊魔法
『界子衡法』と呼ばれる、物理魔法
【趣向】
粗野で豪気そうな外見とは違い、古代の魔法を探索し、復活させるこたを趣味とする研究者である。書物に囲まれて一日を読書に費やすのも好き。
元貴族であり、料理人の作った高級食材などにも触れているはずだが、こと食事に関しては、精のつく食材や肉料理を好む。若年の頃から戦場に出ていたせいか、不味い保存食や安い酒も平気で口にする。
【人物像】
西エトラルカ大陸の南部を占める大国、ジオ出身。
プラーナス家はジオ皇家に代々仕える旧家であり、複数の宮廷魔術師を輩出した名門である。その中でも稀代の天才と言われたレイスリッドは、若くして宮廷魔術師に就任した。また、自信家で好戦的な性格も影響し、軍事面でもその才能を遺憾なく発揮し、ジオ帝国魔法軍の大将軍として、国内の魔術師の頂点に君臨した。
隣国ウインガルドとの戦争の折りも、数で上回るウインガルド軍を、彼とその麾下の魔法軍が完膚なきまでに蹂躙している。戦争の終盤、部将の裏切りに遭って強力な排除魔法で戦場から吹き飛ばされた。ヴィナバードに墜落する際、常人なら死を免れない衝撃を受けたが、全身を覆う強力な魔導器でもある鎧と強力な防御効果の発揮する装飾品、そして何より本人の生命力によって九死に一生を得た。
生死の境をさまよったレイスリッドだったが、ラウシヴ大神殿で献身的な看護を受けて回復し、その後は食客のような暮らしをしていた。しかし、国王との対立が激化するに至り、彼は政治面・軍事面で手腕を発揮し、命を救われた恩を返す機会を得ることとなる。
【レイスリッドに関わる人々】
◯ミーア
風神ラウシヴの教団トップ『ヴィナバード総主教』の神品にある少女。『神の子』と呼ばれる能力を授かっており、四頭立て馬車を片手で持ち上げる怪力を持つ。神品を気にせず一人の少女として扱ってくれるレイスリッドに心惹かれている。
◯セラーナ
風神ラウシヴの聖職者で、神品は『補祭』。ウインガルド出身。ジオ軍に両親を殺されている。当初はレイスリッドを恨んでいたが、レイスリッドが市街戦に参加していない(参加できなかった)ことや、指揮権を第二皇子に奪われた事などの釈明を受け、現在は恨みを収めている。
◯ロベルク
ヴィナバードの北西に位置する街、レスティカーザ出身の半森妖精。氷の王シャルレグという強力な精霊を支配していたが、使いこなすことができていなかった。レイスリッドから精霊魔法の手ほどきを受け、自信を身につけ成長していく。
◯リニャール
ラウシヴ聖兵。隆々たる筋骨を誇る偉丈夫だが、よく機転が利き、観察眼が鋭いため、斥候役を探していたレイスリッドの目に止まり、最終的には仲間として共に旅をするまでになった。聖騎士になることを夢見ている。
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