君が最上級の太陽である限り傾く陽射しは君が嫌いだ

最上級の太陽がどこかにあるなんて大嘘だ

スマホの電源落としなって

おい　おいって　お前だよ　お前

こっちを見なよ　こっちを見ろって

世の中の距離がちぢまったなんて大嘘が

Wi-Fiひとつ切れただけでも

すぐにバレてしまうほどの過疎地に君は住んでいて

恋愛のための言葉なんてとうの昔に

自殺したってことも知っている

お父さんとお母さんの居場所は

いつだって熊本上通りの

ホウラク饅頭くらいにしかなくって

それでも君は最大 最上級の太陽が

どこかにあると信じている

だから傾く陽射しは今日も君が嫌いだ

子供の頃　手をバンバン叩いて笑った

ロックミュージシャンのセリフ

「お前らみんな嫌いだ」くらいに

人を憎む勇気が君にあったなら

こんなにも苦しまなくてすんだのに

自傷なんてする暇もなく

女の裸を追いかける毎日が送れたのに

それが出来ないくらいに

君が適度にお人よしで適度に純粋だから

僕も君が嫌いだ　好きとは決して言えないくらいに

だから君は現実が大嫌いでいい

それくらい人を

憎んでいい