退屈だった人生。
――俺は何故か喧嘩だけは強かった。強すぎて、まったく他の奴等が相手にならねー。奴等らが10人、50人、100人増えた所でも俺にとっちゃ、人数なんて関係ねぇ。
むしろ返り討ちだ。俺が小4の頃、5年の奴等を相手に一人でボコボコに返り討ちにしてやった。奴等は俺の態度が気に入らなかったとか、見た目からムカついたとか、生意気だとか、そんな理由で俺を校舎裏に呼び出して数人がかりでボコすつもりだったらしい。でも、相手が悪かったな。
俺はそんな卑怯な奴等を許すはずもなく、徹底的に痛めつけて二度と俺にナメた口きけないように地獄を見せてやった。奴等は泣きべそをかいて尻尾を巻いて逃げたが、俺は逃げていく奴等を見ながら大笑いして堂々と勝ち誇った。
それからと言うもの、小学生の頃は何かと喧嘩を仕掛けてくる奴等を殴って、ぶちのめしては黙らせた。もう何人、いや、何十人をこの拳で殴ったかはわからないが、俺は確実に『強く』なった。そして、中学になってこらも俺は相変わらず喧嘩ばかりしていた。それが俺にとっての日常だ。
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