2564
バブみ道日丿宮組
お題:猫の海 制限時間:15分
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陸地が減り続けてる現代。なんとか生きてくために人間という個体は、多種族の遺伝子を組み込まれ、亜人へと変わることとなった。
その中でも多いのはネコ科の亜人。それとイヌ科。かつて殺傷処分される生命を無駄にしないという形でそうなったということらしい。
つまり私たちの祖先は普通に猫が混じっており、亜人というよりかは獣人なのだ。それが良かったのかは過去との違いわからないので比較できないが、コミュニティとして動物同士が自然に会話できるのはおそらくいいことだ。
ペットという概念はなくなって同棲という意味合いへと変化したのだからね。
今日はそんな中で海を管理してる猫の亜人の領域へと足を運んだ。
海を泳ぐ人、砂浜を歩く人、談笑してる人と様々な色が見える。
「はぁ……」
楽しんでる人たちには悪いけれど、チラリズムが一切見えないのは苦痛だ。市販されてる本であれば、きちんと見えたりするのだけどそれじゃ意味がない。
見えないものがぎりぎり見えるからいいわけで……はっきり見えるのはもはや違うものだ。
現代の人間は毛で陰部を隠す。つまりはそういうことだ。チラリズムが起こったとしても、それは毛が見えるだけで何も変わらない。その証拠に水着なぞつけずに女性は遊んでる。
さすがに全身もこもこの毛で覆われてる人はいないが……(そこらへんの処理はしてる)、そういうことじゃないだろう。
まぁ……今更昔のように肌を全部見せるという文化がやってくるとも思えない。首筋やら脇を見て今日は過ごそうと思う。普段から積まれたストレスを少しでも発散しなければとてもじゃないが社会に戻れない。
そうして適当な場所にレジャーシートを敷いて、女性客観戦を私は始めた。なぁに同性だし、文句はきっと言われないだろう。
それにしてもここは小さい亜人が多い。おそらくそういう品種なのだろうが、個人的にはもう少し大型種が望ましい。自分が持ってないものを持ってるという一種の憧れだ。
ないものは見て得る。それが私の生き方。
2564 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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