第十九話 アイリスの装備を整えよう
バグ化の条件に気づいたはいいが、むやみやたらに人を殺すことなどできない。
よって現在バグ化はそれ以上させていない。
「バグ化の条件が変更される前に何とかしたいが」
流石にこればかりはどうしようもない。
仕方ない。剣術大会のようなイベントを探すとしよう。
それかクエストで盗賊など悪人退治など。
「昨日は剣術大会優勝おめでとうございます。観客席から見ていましたが凄かったです」
「ありがとう」
「本当に格好良かったです」
アイリスは満面の笑みで俺を褒め称える。
「今度はアイリスの番だな。先ずは装備を整えようか」
「私のですか?」
「ああ。この世界で武器や防具の質は必須だ」
「お金ないですよ」
「俺が出すよ。もう仲間なんだし」
アイリスは申し訳なさそうにしている。
幾ら仲間だと言ってもまだ出会って日が浅い。
躊躇うのも当然か。
「気にするな。お金は無限だ」
「じゃあお言葉に甘えて」
こうして俺はアイリスに武器と防具をプレゼントすることにした。
そういや自分のステータスもう一度確認しておこう。
「ステータスオープン」
ステータス
名前【レイン】
年齢【15歳】
レベル【1】
HP【100】
MP【50】
攻撃力【1200】
防御力【1000】
俊敏【10】
魔力【10】
幸運【1】
SP【45】
スキル【強化】【神速】
固有スキル【経験値0】
装備
武器【魔剣アーレード】
武器耐久値【∞】
武器効果:漆黒の斬撃を飛ばせる。
防具【魔盾ガーディン】
防具効果:相手の魔力を一度の戦闘で10吸収できる。
アクセサリー【魔除けの指輪】
アクセサリー効果:認識した対象一体の攻撃力を300ダウンさせる。
アイテム【アイテムボックス】
アイテムボックス内部【ハイポーション×99、スキルポーション×99、毒消し×99、水と食料×99、赤い鱗、ダークドラゴンの牙】
お金【∞ガルド】
おおかなり充実してきたな。
このまま全てをバグ化させるぞ。
そしてダンジョン【エターナル】を攻略だ。
俺はアイリスと武器屋へ行く。
「この武器屋で一番威力が強いのはどれだ?」
「うちで売ってるのは鋼の剣だよ。ああそれか魔法の杖だね。」
魔法の杖とは魔法を取得した際、魔力を消費する事で魔法の威力を高めることが出来る武器である。
アイリスがどのタイプか分からないので一度聞こう。
「アイリスは剣と魔法どっちがいい?」
「私は現在攻撃力100で魔力が500なので魔法タイプです。幾つかの魔法が扱えます」
「よしじゃあ魔法の杖を購入しよう」
「はい、ありがとうございます」
俺はアイリスに魔法の杖を買ってあげた。
因みに値段は3万ガルド。
「じゃあ次は防具だな」
こうして防具屋へも向かい、鋼の鎧を購入した。
「アイリス現在攻撃力と防御力の数値は?」
「攻撃力は350で防御力は250です」
アイリスの攻撃力は+250されたようだ。
防御力も恐らく+200前後だろう。
「じゃあハンターランクガンガン上げるか」
「何か自分に自信が湧いてきました」
「それはいい事だ」
「本当にレインには感謝しています」
アイリスは深々と頭を下げる。
「仲間なんだから当然だろ。これからも宜しく頼むぞ」
「全身全霊で頑張ります」
アイリスは両こぶしを頬の横に持ってきてそう口にした。
可愛らしい少女の一面が垣間見れた。
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