第十七話 ハリバーの実力
コロシアムの中で64名によるバトルロワイアルが行われた。
俺は早速巨大なコロシアムの中で魔剣アーレードを手に戦う。
「はあああああああああああああああっ」
俺は魔剣アーレードで漆黒の斬撃を飛ばす。
このバトルロワイアルのルールは三つ。
一、 剣以外で戦闘してはならない。
二、 剣が折れたら敗北である。
三、 HP0で敗北である。
シンプルなルールだ。
それ以外は自由である。
だから武器に付随する武器効果は自由なのだ。
即ち俺は魔剣アーレードの武器効果を使いまくる事が出来る。
「はああああああああああああああああああああああっ」
俺は壁際の場所で戦っている。何故なら馬鹿の一つ覚えみたいに密集した中央に飛び込むより、壁際で漆黒の斬撃を放っていたほうが遥かに効率的だからだ。
「おいあの二人だけ桁違いだぞ」
「ハリバーは当然としてもう一人は誰?」
「見たところガキのようだが」
観客たちが俺とハリバーを見てざわつき出す。
国王もそんな俺達を見て驚く。
「ふぅ。残り俺を入れて十人か」
この世界では人は死亡すると、モンスター同様に消滅する。
死亡=HP0である。
俺は既にこのコロシアムで二十人近くをHP0にした。
謂わば無双状態である。
「悪いがこれも真剣勝負だ」
俺は相手のHPを0にする事を躊躇わない。
当然だ。魔導士なのだから。
「ふん小賢しい」
ハリバーが一気に残りの俺以外の奴らを巨大な鉄の剣で薙ぎ払う。
「ぐわああああああああああっ」
「うわああああああああああっ」
「がはっ」
ハリバーにやられた奴らが消滅する。
「ガキが調子に乗るな」
俺に巨大な鉄の剣を向けるハリバー。
「悪いが俺が勝つ」
俺はハリバーと最後の一騎打ちを行うのであった。
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