第五話 オーガ大量発生とスキル追加
取り敢えず森に生えている木にもたれ掛かって、俺は手に入れた食料を口にする。
「全然味がしないんだが」
棒状のクッキーのような物で栄養を補給する。
そして同時に瓶に入った水を飲む。
「取り敢えず生き返ったな」
俺は自身のステータスを確認する。
「ステータスオープン」
ステータス
名前【レイン】
年齢【15歳】
レベル【1】
HP【70】
MP【50】
攻撃力【10】
防御力【10】
俊敏【10】
魔力【10】
幸運【1】
固有スキル【経験値0】
装備
武器【なし】
防具【なし】
アイテム【水と食料三日分】
お金【∞ガルド】
よしHPがまた少し回復したぞ。
腕の傷も治りかけている。HPはこれで大丈夫だろう。
この世界ではHPが0になったら当然だが死亡する。
気を付けなければ。何せ俺は外れスキル【経験値0】のせいでレベルが一切上がらない。
HPの上限、いやステータス値も本来は上がらない筈だ。
「だけどバグなら」
そう何の因果か知らんが俺のステータス値は現在一部バグっている。
そのお陰で経験値稼ぎなんてしなくてもステータス値が無限と言う訳わからない状態になっている。
「しかしどうやってここを出ればいいんだ」
俺は未だにダンジョンの脱出方法が分からないでいた。
まさかとは思うが、一生出られないなんてことないよな。
「いやそんな筈はない」
俺は女神の言葉を思い出す。
そして一つのキーワードを思い出す。
「そうだエターナルって言ってたよな」
エターナル。それは永遠を意味する言葉。
文字通りなら出られないのでは?
「考えても駄目だ。兎に角進もう」
俺はこうして森を進んでいく。
そして足元に虫型のモンスターがいた。
「うわあっ、気持ちわる」
俺は上手く回避して先へと進む。
しかしあるのは大量の木や草だけで何もない。
そんな絶望した時だった。
グワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
「何だ!?」
俺は背後から聞こえた雄叫びにも叫びを聞いて驚いて振り返る。
振り返った先には大量のオーガが居た。
「オーガだと!? しかも十匹以上いやがる」
やばいどうする。
いや戦うしかない。
俺は大量の硬貨を出現させてオーガに降らせる。
目の前にいる十匹以上のオーガは大量の硬貨で成すすべなく押しつぶされる。
「攻撃手段はあれだが、これは強いぞ」
安心していたその時だった。
「がはっ!」
俺は背後からもう一匹近づいていたオーガの棍棒で殴られる。
そして頭部から出血する。
不味い。どうすれば。
俺は意識を失いかけたがそれでも立ち上がって何とか背後のオーガを大量の硬貨で倒す。
「はあはあ。不味いな死ぬかも」
そう思った時、ある文字が脳内に浮かんだ。
「スキルを追加しました」
「え!?」
「スキル強化を取得しました」
「え!?」
「スキルポイントを追加しました」
「何!?」
俺は急いでステータス画面を確認する。
ステータス
名前【レイン】
年齢【15歳】
レベル【1】
HP【30】
MP【50】
攻撃力【10】
防御力【10】
俊敏【10】
魔力【10】
幸運【1】
SP【50】
スキル【強化】
固有スキル【経験値0】
装備
武器【なし】
防具【なし】
アイテム【水と食料三日分】
お金【∞ガルド】
強化だと!?
そんな馬鹿な。スキルはレベルが上がらないと取得できない筈。
俺のレベルは1のままなのに。まさかまたバグか?
俺はこうしてまだまだ出現する大量のオーガ相手にスキル強化と大量のお金で戦うのであった。
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