聖女召喚された私ですが可愛いもふもふたちに囲まれて幸せに暮らします
気だるげさん。
第1話
ただいま私とんでもないところに来ております……
ジャーン、神界……!って喜べるわけないじゃん!
なんで突然こんな場所に来ちゃったの…?
今から数分前、ある光に私の体は飲み込まれ始め
逃げようにも逃げれなくて近くにあった携帯を持ち、キュッと目をつぶった
そして今、地球の神様と日本の神様たち、そしてもう一人の神様に謝られている状態
つまり私は後30分後には異世界に飛ばされるんだと。
私だって異世界物の話や転生したら悪役令嬢でしたとかそういう物語は読んできた…
だけど、実際なるって思わないじゃん!
いや、それに、もうオタ活できないのか…?
そう思うと私は自然に涙がぽろぽろと溢れてきた
慌てふためく神様たちと涙が止まらない満16歳の私
地球の神様『ああ、本当に止めてあげれなくて申し訳ない』
日本の神様『何とか言いなさい。ルターニャの神よ』
ルターニャの神様『本当に本当に申し訳ございません!私の所の者が何と卑劣なことをっ…』
「ぐすっ、いや、神様たちは関係ないんでしょう?」
そう、勝手に私を召喚したのはそのルターニャという惑星のひとつのカーデルミア王国の者だと言う。
「もう日本には戻れない感じですか?」
涙を拭い、そう神様に問いかける
ルターニャの神様『本当にごめんなさい…それは不可能なのです。』
「そ、うですか…」
地球の神様『理由は皆惑星は動いとるであろう?ルターニャ星ももちろん動いているのだよ』
「なるほどです…」
シーンとなり静まり返るこの異空間。口を開いたのはルターニャの神様だった
ルターニャの神様『お詫びとして三つ使える魔法を与えるとしよう。それ以上持つと其方の身体は耐えれぬから勘弁しておくれ』
ピンとひらめき、すかさずルターニャの神様こうに言った
「じゃ、じゃあ、無理難題だとは思うんですけど、この携帯使えるようにして貰えませんか?電波の届かない充電機能もないですけど…」
ルターニャの神様『そのケイタイとやらは何だ?』
不思議そうに私の手元をみるルターニャの神様。
ルターニャの神様『それをどうしたいんだ?』
「あ、まず充電機能をなくして欲しいのといつでもどこでもネットが使えることとその通信費をどうにかして欲しいです。」
ルターニャの神様『分かったそのように施しておこう。だが、向こうについて一切書けないからその事は頭に置いておいてね』
「あの、ネットショッピングは無理でも電子書籍とか買えたりしますか?」
ルターニャの神様『こちらの硬貨でも買えるようにしておくよ、買う時は銀行にお金を入れて置くこと。指紋と顔認証で自動的に等価交換しておこう』
「ありがとうございます……あ、沢山言っちゃったしこれでもう無理ですよね」
今更気づく、攻撃魔法や回復魔法の必要性を。
ルターニャの神様『今の分は魔法では無いので三つ魔法選んで貰って大丈夫です。そして向こうに渡る際に聖女特有の魔法と言語理解、文字解読を習得します。』
しますって言うことは決定事項ってことかな…?
「じゃ、じゃあもう三つも決めていいんですか!?」
ルターニャの神様『はい、これくらいさせて頂かないと』
日本の神様『本当に莉央に良くしてあげてよ?』
地球の神様『ええ、私からもよろしくお願いしますよ』
ルターニャの神様『かしこまりました。』
ギリギリまで悩んだ結果、携帯のやつと生き物に好かれるというもの、幸運体質、召喚魔法の三つにした。
生き物って括りにしたのは漫画でよく見るけど魔物でも可愛い生き物いるくね?なんて考えがあったからだ。
幸運体質はもうそのまま。幸運であって欲しいから。
召喚魔法は生きる上で一緒に過ごしてくれるペットとは違う相棒(生き物)がいてほしくて。
全部私欲のためだけど大丈夫だったかな…?
ルターニャの神様『いつまでも見守っています。』
地球の神様『何かあったらこやつに頼みなさい、ね?』なんてルターニャの神様に圧をかける地球の神様。
日本の神様『沢山の人を愛した貴方は向こうの世界でもやって行けると我は思う。やはり家族が心配か?』
「家族と友達ですね…」
日本の神様『であろうな…何もしてあげられなくてごめんな…元気であってくれ、莉央よ』
パッと視界が明るくなりまた私は目を閉じた。
聖女召喚された私ですが可愛いもふもふたちに囲まれて幸せに暮らします 気だるげさん。 @Yanagimunenatsu
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