影の世界の英雄譚
始龍
第1話 プロローグ
カッカッカッと何かが壁に打ちつけられる音が月夜の廃ビルに響く。
「これで俺の勝ちだ!!!」
そう叫んだ狐耳の男の前に漂っていた煙から再び苦無が飛び、男の心臓に刺さる。
「どうして・・・『忘却された地獄』から生き残れた・・・どうして・・・結界が破壊された・・・」
そして男はうつぶせに倒れ、後に残された黒ずくめの男は他にいないにも関わらず誰かに話しかける。
「ほらお前の仕事だ」
『------』
「わかってるよ。ちゃんと報酬は用意してるって」
黒ずくめの男と何者かの会話が終わるや否や、狐耳の男の腹下から黒い影が広がり狐耳の男を飲み込む。
後に残されたのは黒ずくめの男ただ一人だった。
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