第27話 魔銃士『野生狼(ワイルド・ウルフ)』登場
煙の中でシリウスはライナ達が転移したのを確認した。
(これでやっと戦えるかあ.....これがこの世界での魔銃士としての初戦だ。もうすぐ煙が消えそうになるな....追加をしないとな?)
シリウスは煙が消えそうになった瞬間にまた煙玉を放った。
(「鑑定」したらゲドンはレベル180ぐらいか...3分の1の能力で行けそうだ。
先ずはこれを使って行くか。能力30%解放!)
シリウスの左腕に付けている腕輪が一瞬光が輝いて行く。
(次は『装着』!)
シリウスが『装着』と叫ぶと、シリウスの身体に白い光が一瞬に輝いた。
そして、煙は消えて行って、ゲドンの前に立っていた。
シリウスの服装は顔は某特撮の戦隊物が使っているヘルメットを被り、服装はまるで
元『地球』に居た自衛隊の服装を着ていた。
『貴方は何者ですか?』
ゲドンは装着したシリウスを見て話をするのであった。
『悪党に名乗る名は無い』
『そうですか.....1人対約25万のオーガ達と相手にするのですか?』
『そうだ。まあ直ぐに終わるさ』
シリウスは指輪に魔力を込めて魔法銃を取り出し両手に持って戦闘態勢を取った。
『なんですか? その道具は? まあ....いいでしょう.....オーガ達、この男を殺してあげなさい』
ゲドンは、オーガ達に命令をかけるとオーガ達は一斉にシリウスに向って攻撃を開始した。
『ソード・モード発動』
シリウスの両手の銃が剣に変わって、剣から黄金の光が包み込む。
輝いた剣をシリウスは一回転して行くと、光が約1キロ先にいるオーガ達まで届いた。
光に当たったオーガ達は.....横に2分割になって倒れたのだ。
なんと、その数.....約10万ほど.....。
『なんだと! 一瞬に半数のオーガ達を斬っただと!』
『ガン・モード起動』
シリウスは剣から銃に変えて、両手に持った銃を上に向けて撃った。
その数、片方で6発、合計12発の光の弾が上空に打ち上げた。
光の弾が上空に打ち上がると光の弾がはじけて残りのオーガ達に向って落ちて来る。
光の弾に当たったオーガ達は、一瞬で黒焦げになって灰となって消えて行った。
そして、約25万のオーガ達は2分と持たずに全滅をしたのであった。
『私のオーガ達がああああ!』
大声を出して叫ぶゲドン。
『それで、次はお前か?』
『この私を本気にさせて後悔しないで下さいよ! 変化!』
ゲドンは全身に黒いオーラを発して変化して行った。
その姿は翼がない黒いドラゴンに変化した。
『我が名は『破滅龍バラクーダ』様の配下、魔物使い『黒龍』ゲドンである。いざ勝負!』
ゲドンは右手の爪を使ってシリウスに攻撃をした。
『右手のみソードモード発動』
シリウスは右手のみ剣に変化をさせて、その剣でゲドンの爪を防いだ。
ゲドンは直ぐに口からブレスを出そうとしたが、シリウスの左の銃で光弾を放ち、ゲドンのブレスは消えてしまった。
シリウスは剣で斬り込み、銃で光弾を出して行く。
ゲドンの身体は傷だらけになっていた。
『この私が.....こんな人間相手にボロボロになるとは......』
『おい。ゲドンよ。最後に聞きたい事がある』
『なんだね.....』
『『破滅龍』バラクーダは生きているのか?』
『10数年前にある場所で瀕死の状態になったが、『教授』様によって以前より強くなっているわ』
『彼奴、生きていたんだ....しぶとい奴だ』
『なんで、貴様がバラクーダ様を知っている!』
『それはな.......10数年前にあいつを半殺しにした相手だからな?』
『なんだと! よく見ると....その武器は.....『七つの大罪』様達が使っていた.....物にそっくり......』
『そうか....それじゃあ。これで終わりだ! 左手ソードモード起動』
シリウスは左手の銃を剣に変化して、ゲドンに向って斬り込んで行った。
両手からの剣筋はゲドンにも見えないくらいに無数に斬り込んで行く。
そして、シリウスは両手に持った剣を銃に変化して、ゲドンに向けて撃った。
『ぎゃああああああ! エデン万歳!』
ゲドンは灰となって消えて行くのであった。
(討伐完了。さて消えるとするか)
シリウスは転移魔法を使って、その場から消えたのであった。
○○○○
アンデルゼンのギルドマスター室の中では、ライナ達とカーン兄弟とバロム夫婦はシリウスがゲドンと約25万のオーガ達を瞬殺した光景を見て唖然としていた。
『なんなの.....あの人.....25万のオーガの軍勢とそのボスを....』
『やっぱ、すげえな.....なあ兄貴』
『ああ。さすがだな
『『『『一瞬で全滅!』』』』
バロムが全員が唖然としている中で話をするのであった。
「皆さん。良く聞いて下さい。カーン兄弟は知っていると思うがあれがワイルドウフルですよ?」
『『『『ワイルドウルフ?』』』』
「そう言えば、天使の羽の皆さんは知らなかったのかな?」
『はい。知りません......ソフィは?』
『私も知らん。リンダは知っているか?』
『いいえ.....全く......ライナは?』
『知らないです.....』
『俺達は噂しか知らないからな? ギルドマスターは知っているのか?』
「ええ。此れはギルド全体の機密事項なので、聞いて下さい。このワイルド・ウルフは、教国認定のSSSクラスの冒険者です。今回見たいな異常な事件専門の冒険者と言ってもいいでしょう」
『SSSランクって.....』
「そう。たった一人しかいないSSSランクの冒険者です。姿は今君達が見た通りの恰好でドラゴン100体を1分で全滅する力を持っていますよ?」
『『『『えええええええ!』』』』
「この人が出て来た事はこのカレディアで何かが起きていると思ってもいいでしょう。なので、皆さんにはこの事は機密にして欲しいのです。ある組織にバレない為に」
『分かりました.....だけど、シリウスさんは?』
「さっきの人が恐らく転移魔法を使って逃がしたと思いますよ?」
『そうですか......』
「どうかしましたか? ライナさん」
『別に.....大丈夫なら良いです』
「それでは、この調査依頼は終了です。報酬はアイリーンから貰って下さい。以上! 解散!」
バロムはその場にいる全員に解散を命じた。
全員がギルドマスター室から出てくとアイリーンはバロムに話をかけた。
「ねえ。貴方? シリウスさん。相変わらず強いわね?」
「そうですね。 あの「エデン」に対抗出来るのは彼だけですから....」
「お互いに大変だわ。色々とね?」
「そうだね。色々と大変だ」
二人は苦笑いしながらお茶を飲んでいるのであった。
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