第二章 破滅龍バラクーダ編
第19話 3年後(レイナの場合)
レイナとセシルがミッドガルを出て3年が経過した。
この3年で世界情勢が大きく変わっていたのであった。
ミッドガル連邦がなくなって新しい国が出来たのである。
その国の名は、ベルハイト帝国。
元ベルン王国の国王であったドライセンがミッドベルト連邦の加盟国を支配下にした国であった。
ミッドガル王国はハミルトン領以外は壊滅状況であり、シルベスタ王国も国王以下主要な貴族が次々と殺されて行き、それを見たオリベスク王国は降伏した。
ただレイモンド王国だけは最後まで交戦していたのだが、シルベスタとオリベルクとの戦いでレイモンド王国は占拠されてしまい、王族は殆ど処刑されたのだ。
ドライセンは元シルベスタ王国を商業地区シルベスタとして、元オリベスク王国を農業地区オリベスク地区として、壊滅したレイモンドとミッドガルで唯一の街ハミルトンは合併して騎士訓練地区として国としての機能を無くしたのであった。
その後、ベルハイト帝国は他国との交流を断絶して、鎖国国家として今に至る。
他の国家はベルハイトの出方を見て対処を考えている最中であった。
レイナ=ハミルトンは、ミッドガルから脱出して名前をライナ=フォリナーとしてカレディア王国で冒険者として活動していた。
此処はカレディア王国の王都から離れた森の中、其処でライナは魔物討伐をしていた。
『みんな。標的の魔物が来たわよ? 準備良い?』
『メイ。分かった。いつでも行けるぞ』
メイの言葉にソフィが答えるとリンダとライナも
『ボクも良いよ。ライナは?』
『大丈夫だよ』
『それじゃあ。いつもの通りソフイが敵を抑えてからライナが敵の行動を防いでリンダが魔法で。私は前の二人の援護で行くよ! 今日の相手はサラマンダーだから固いのと炎攻撃には注意してね?』
『『『了解!』』』
サラマンダーとの戦いが始まった。
サラマンダーは炎攻撃を放って行ったが、これをソフイの盾で防いでその隙にライナが剣でサラマンダーの身体に攻撃して行く。
メイは前衛の二人に支援魔法で援護して、リンダは魔法の準備をしていた。
『固い.....』
『ライナ。狙いは関節だよ。特に足を狙って!』
『分かった。メイ』
ライナはメイの指示通りにサラマンダーの関節部分を攻撃していた。
『相手動きが鈍った! ソフィとライナは下がって! リンダ魔法!』
『『了解』』
『魔法の準備完了。行くよ!『ブリザード』!』
ソフィとライナが下がった瞬間にリンダの氷魔法がサラマンダーに命中した。
サラマンダーは氷漬けになって固まっている最中にライナとソフィはサラマンダーの弱点である後頭部に攻撃をして行く。
そして、サラマンダーは死んだのであった。
『ふう。終わった.....メイ。空間魔法で保管頼む』
『分かったよ。魔法『マジックボックス』』
メイが死んだサラマンダーを空間魔法で収納すると全員に声をかけた。
『みんな。お疲れさん』
ここで今いるメンバーを再度紹介しよう。
全員に声をかけたのは『天使の羽』のリーダーであるメイ。
名前はメイ=フローレンス 年齢24歳 回復術士 レベル80
身長160センチ 体重49キロ。B84W59H85
銀色のロングの髪で眼はエメラルドの眼をしたクールビューティは女性である。
性格は真面目で昔はオドオドしていたが今はリーダーの風格がある。
『いつもながらソフィはデカいなあ』
そう言っているのは魔法使いのリンダ。
名前はリンダ=フィリス 年齢22歳 魔法術士 レベル83
身長156センチ 体重52キロ。 B88W60H86
赤い髪を肩まで掛かっていて緑色の眼をした可愛い風の女性である。
性格は賑やかでこのチームでの賑やか担当である。
『デカイとは何だ! デカイとは!』
そう答えたのは重戦士のソフィ。
名前はソフィーヌ=ジュラン 年齢25歳 重戦士 レベル85
身長180センチ 体重65キロ B85W62H84
ボブカットした黒い髪と青い眼をしたまさにある歌劇団の男役みたいな風貌をもった女性である。
性格は姿通りで豪快な性格で頼りになる姉御風な女性である。
『まあまあ。二人供落ち着いてよ?』
二人を宥めているのが、ライナことレイナである。
名前はライナ=フォリナー(本名レイナ=ハミルトン) 年齢18歳 剣士(本当は剣聖) レベル80
身長170センチ 体重50キロ B86W59H84
金色のロング髪を後ろに束ねて赤色の眼をした女性である。
性格は普段は大人しく、誰にも好かれている大和撫子的な絶世な美女である。
『さて。みんな帰るわよ?』
『『『了解!』』』
そして、全員は王都レイフェスに帰って、ギルドに討伐の報告に言ったのであった。
『天使の羽』はこのカレディアでの三大パーティの一つでランクAのパーティであった。
主に魔物討伐を中心に活動していた。
彼女達は王都のギルドに報告に来ていてサラマンダー討伐の報告をするのだった。
『お疲れ様。『天使の羽』の皆さん』
受付嬢に対してメイが答えた。
『ありがとう。リンさん。依頼完了したので報告です』
『皆さんのギルドネックレスを出して下さい』
受付嬢のリンの指示でメイ達はネックレスをリンに渡した。
『はい。確認しました。討伐したサラマンダーは地下の処理場に出して下さいね?』
『分かったわ。リンありがとう』
メイ達は地下の処理場に行ってサラマンダーの死体を置いて、又受付の所に向い報酬を受け取った。
『さて。今日の依頼は終わったから、夕食は何処にする?』
リンダはメイ達に話をすると後ろから男性が声をかけて来た。
「ライナちゃん! 僕と付き合ってよ~」
『嫌に決まっている。私はあんた見たいなチャライ男は嫌いなの!』
「連れないなあ。そう言って僕の事、好きじゃないの?」
『嫌いって言っている!』
ライナはその男性に向って蹴りを入れた。
「ぐは.....その蹴り。僕が好きな蹴り....嬉しい」
『く...来るなって行っている』
「お前ら仲が良いな?」
ソフィが二人に対して答えると
「「なんで!」」
『わあ。二人でハモって言っている.....』
リンダが笑いながら答えた。
「ベルグ。ライナには手を出すなよ? ライナには好きな人がいるからな?」
そう言ってメイがベルグと言う男性に答えると
「ライナちゃん。そのような人がいるの?」
『うん.....』
赤くなるライナ、それを見たベルグは
「わあああああああん」
叫んでその場から出て行ったのであった。
「助かった。メイ」
『ああ言う男はそう言わないと諦めないと思ったのでね? あいつ、ライナより弱いのにこうも良く言ってくるわね?』
「それが私にもわからないの.....」
話しの途中で受付嬢のリンがライナ達に話して来た。
「「天使の羽」の皆さん。ギルドマスターがお呼びです」
「そうか。今行くよ」
「そうじゃあ。ギルドマスターに会いに行きますか?」
「「「賛成!」」」
そうして彼女達はギルドマスターの所に向ったのであった。
~作者より~
ついに第ニ章が始まりました。
面白いと思った方は評価☆を★にしていただけると嬉しいです。
まだまだ勉強不足だと思いますがそこを気にせずに読んで下さると嬉しいです。
後、メイ、ソフィ、リンダの職レベルを変更しました。
今後の話の為に必要な為。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます