弟子のはずなのに師匠は何も教えてくれません

@LAS44a

第1話アノニマスの魔法使い

「おしえてくださいよ!」


「いやだ!」


「なんで!?」


「教えることがないからだ」


「ちえ、けち!」


まただ、いつになっても何も教えてくれない


私は、アンナ転生者だ、前世の記憶もちゃんとあるし、この世界の常識もある程度身に着けた。


そしてここで私と抗議してるなんの色もついてない仮面をつけているのが私の一応師匠、名無し 通称 アノニマスの魔法使い


由来もわからないし、名前もちゃんとあるらしい


なのに名無し  謎だ


そして一向に顔を見してくれない、お風呂も魔法で体を綺麗にするだけだし、ご飯食べ物も一切食べないし眠りもしない、ほんとに人間かな?この人


でも、そんなところがいい



師匠は一人で森に家を建て住んでいる


弟子だから同棲だろ?うなわけあるかこの人、外くらくなったら家に帰らせてくるもん


私はこの人の体を見たことがない髪が何色なのかもかすらわからない知っているのは性格だけなんだ


だからこれから毎日彼に教わり、彼を知っていきたい


だから私は弟子になったんだ


 

~翌日~


「ちょいあんた」 


知り合いでもないおばさんに話しかけられちゃった、なんだろ早く師匠のところ行きたいのに


「なんでしょう」


おばさんはまじめな表情で喋った


「あんたあの魔法使いのとこに毎日通ってるわよね?」


なんで知ってるのかはわからないが一応事実だしな~


「それがなにか?」


「気を付けなさい、彼声が死んでいる、しかも体ボロボロよ、何か隠してるわよ、絶対」


忠告かな?まあいいか


「わかりました、細心の注意をとります」


アンナはその時気にも留めなかったこの忠告を彼を失ってから思い出すことになる



だがそれはまた後の話

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