そして私は一晩過ごす部屋で椅子に座り、メイドに頼んでいた紅茶を飲んでいた。



ふと時計を見ると23時25分だった。

もうこんな時間なの?

明日早く起きないといけないから、早く寝ないといけないわね・・・。

そう思いベッドに腰かけた。




すると、どこからか声が聞こえた・・・。




「・・・さが・・・て」




女の子の声?まだ少女かしら・・・すごく可愛い声だった。



こんな遅い時間にどうしたのかしら?

私は気になりランプを手に持ち、部屋を出て少女を探すことにした・・・。



さすがにこの時間だと薄暗いわね・・・。

ランプを持ってきて正解だわ。



「さが・・・して・・・」



またさっきの少女の声が聞こえた。


今度はさっきよりも声が近い。


近くにいるのかしら?と周りを見渡した。


すると大きな鏡の前に人影が映った・・・。


目を凝らして見てみると少女のようだ・・・。



目の前にいるこの可愛い少女がさっきの声の主なのだろうか?



「こんな時間にどうしたの?」



「お姉ちゃん・・・さがしものがあるの・・・」



「探しもの?こんな時間に?お母さんかお父さんはいないの?」



「うん。私ひとりなの。ねぇお願い一緒にさがして?」




「なにを探してるの?」





「私がさがしている物は、お姉ちゃんが持っているものよ・・・」



「私が持っている物?」



どう言うことかしら?

少女が探しているのは、私が持っている物?



でも私はこの少女に会ったのは今日が初めてだ・・・。



ますます分からなくなってきた・・・。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る