諸君VR戦争の時間だ

ビクトル

序章:とある少年の尽力

20xx年日本にとある赤ちゃんが産まれた。その少年の名前はタカシ。いたって普通の家庭に生まれたその少年は医師から余命8年だと診断されたのだった…


親はこの事を隠し通そうとしたが、ひょんなことから少年が5歳の時に残り3年しか生きれないことを知ってしまった


その真実のショックから抜け出した時に彼は歴史が好きになってしまった


歴史の本を読み漁り分からない漢字があると両親に聞き、科学にも興味を示して勉強をしていった


そう彼は天才だったのだその類稀な頭脳を活かして一つの機械を8歳になるまでに作り上げた


その名は…コネクトワールド


通称VRゲーム機だった


そして少年の両親は政府に一つの手紙を差し出したその手紙とはタカシの遺書だった


遺書

ママ、パパこれまで育ててくれてありがとう。僕が歴史に興味を示したときはすぐに歴史の本を買ってきてくれたね。

僕はやっぱり死ぬのが怖いよ、おじさんに初めてその事を聞いた時はずっと一生ママやパパに会えないんだって思って悲しかったんだ、そんな時歴史の本の中に戦争の事が書いてあったんだ、僕なんかよりよっぽど生きていける人達がつまらない意地の張り合いで何人も死んでいくって事が悲しくて、なんで命を粗末にするんだろうってむかついて、巻き込まれて死んでしまった人がいるって知って悔しかったんだ。

別に戦争が悪いとは思わないよでも、人が死なない戦争は実現不可能なのかって考えたんだ、考えて考えて考えまくった結果僕はひとつの結果に到達したんだ。

ゲームで戦争すればいいのではないかというものだ。

だから僕はもう一つの世界とその世界に接続する事が出来る機械を作り出したんだ。

その世界は地球と全く一緒なの物理法則もしっかり整備してあるしAIには人間と同じく忘れるって機能も作ったんだ、だからその世界で争って、これからは絶対に無駄な意地の張り合いで命を粗末にするなんて事はしないでお願いだから。

死にたくないよ

               たかしより



これを見て政府は即座にありとあらゆるSNSに載せた、そして他国にVR戦争条約の発案を呼びかけた、だが全ての国が動く訳もなく私利私欲のためにこの条約を日本に不利な形で組ませようとする国やそもそも武器の放棄を断り更には日本の事を馬鹿にする国もあった。


しかし、そんな国々は日本が有する今まで他国と戦争に発展する可能性かある為に控えていたサイバーテロを使い、国の弱みやミサイルの操作権その他諸々の重要事項をチラつかされながら無理矢理元から日本に協力的だった国と日本が有利な条約を承諾させられたのだった


これが世界初のVRの発明であり世界が大きく変わる起点になる事だった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る