雫、こぼれた落とし物

 虹の彼方に それは眠っている

 知らぬ間に

 融け出していって


 ゆらり ゆらり


 堕ちていく


 こどくなるままに

 我らの神経は未知で埋められて

 

 堕ちていく

 堕ちていく


 一つの角を突き立てて

 燐光をばらまきながら


 堕ちていく

 堕ちていく

 

 産声を上げた夢

 ずっと

 ずっと

 叫び続けて

 

 堕ちていく

 堕ちていく

 

 そらの彼方

 世界を舞って 夜を舞って

 命を散らす

 

 明日への祈りと 可能性とともに

 よるの彼方へ 迎えにいこう

 

 昨日の呪いを 光にのせて

 重力の井戸の底に それは眠っていく

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