詩「静寂に音楽隊」
有原野分
静寂の音楽隊
静寂の音楽隊は
いつだって重力を無視して
川の向こう岸からぼくを呼ぶ
水槽に泳ぐ魚たち
お前たちは反射する
何者でもないと
水の中に落とした
放課後の真っ赤な夕日は
私の夢をモノクロームに染める
静寂の音楽隊は
いつだって重力を無視して
海底に沈んだ思い出を釣り上げる
思い出の夕暮れは
世界を鮮やかに染め
それだから生きていることは美しいんだ。
詩「静寂に音楽隊」 有原野分 @yujiarihara
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます