天国の座標
ありあまる頻度でささやかれますね
ある事象における天国の存在は
ある人は脳天がぶちぎれそうだと言って
ある人は甘美な夢をみると言った
「なにごとも受け入れてみましょうね」
詩人のスローガンこれについて議論
わかりあうには君を呑まなくちゃ
毒を飲み干しちゃ間抜けだわ
幼いころから少女に刷り込み
刷り込み刷り込み活版の意識
実感はあとからついてくる
もしくはぺてんの手口なのかしら
天国天国? 天国? 天国……
痛みとくるしみと憎しみの天国……
だからもうぼくに指図しないでね
そこは安易に零点でいいからさ
持ちつ持たれつ暮らしてきたけど
他人の話はどうでもいいのです
だからといってぼくに刃物を
向けるのはまさにナンセンスであり
つまりぼくに愛を乞うなよ
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