飽和
待ち焦がれた春に
飽きてしまった朝。
天気がいい。
でも 暑いのは嫌。
草を抜きに行きたくなって
準備をするけれど
日差しがある。
でも 帽子は嫌。
前髪が目に刺さって
つばで視界が半分になって
涙が出た。
でも 家にいるのは嫌。
結局すべてが麗しく、
すべてが嫌になってしまう。
だから春には飽きてしまったの。
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