いつ気づいてくれるかな?~私の想いはどこへやら~

奏流こころ

プロローグ

「またいつか会おうね、約束!」

「えーっとぉ・・・うーん・・・」

「なんで考えるの?!」

「だってぇー・・・」

「だってなに?」


「好きじゃないもん」



 幼いあの時の私は、かなりショックを受けた。

 大好きなのに、アピールしまくったのに・・・。

 引っ越してからも塞ぎがちだった私。


 そんな時、親友だと思っていた子にこんなことを言われた。


「先生の前とかクラスの皆の前では仲良くしてあげただけで、本当はあんたが大嫌いなの」


 嘘でしょ!?


「何が気に入らないの?どこが嫌いなの?」


「見た目全部と性格、以上。横にいてくれるだけで、私可愛く見えるし、ありがとう!バイバーイ!」


 その子は笑いながら帰っていった。


 そこで私は気がついた。

 そうだ、そうだったのか!

 よしっ、決めた!


 痩せて可愛くなって見返してやる!

 そして、あの彼に会った時、私のことを好きになってもらえるように、磨かなきゃ!


 そう思った小学生の私・佐藤さとうあんずであった。

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