夕日

バスに揺られうつうつら

いつもの18時31分発上り線

満員バスから駅のホームに散らばる人達

まるで僕の言葉みたいに


誰にも読まれない文を書いて

何やってんだと我に返ったら

ホームの間から見える夕日に燃やされた

僕の自尊心と一緒に燃え尽きた


雨曝しの詩人の詩聞けば

「こんなもんじゃねえ」って奮い立てど

言葉遊びに殺される

言葉の死骸が夕日に溶けた


夕日が赤く染ってら

それは屍人の血か僕の行く末か

どちらにしたって気持ちいいもんじゃないな

灰色の雲がそんな夕日を殺した

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