無能

「いつか見てろ」

「今に見てろ」

そう言ってた未来がこれだなんて

まったく笑っちまうよな


いつしか仲良い人は消えていって

いや消えていったのではなく消えさせたんだ

過去も今も変わらないなら未来だって同じだ

今を変えられないんじゃ明日は変えられない


そういう諦めで目を伏せて

下向いて歩きゃ誰かの舌打ち

こんな景色もどこかで見たな

何も変わらないものは何も変えられない


千載一遇のチャンスをものに出来ない無能者

これが創作ならこれからだが

残念ながらそんな便利なシステムは存在しない

僕は結局僕を生きなきゃならない


授業終わって出席票を出して

そういう諸々に押しつぶされそうで

重いリュックをヤケクソで椅子に置いたら

「クソッタレ」って椅子が軋んだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る