第15話

敵の列機はどこだ!


私は灼熱の炎から飛び出し、前方を凝視した。


一瞬、敵機と擦れ違う。

P40の機首に目と口が描かれているのがハッキリと見えた。

そいつは機体を滑らせ、そのまま更に加速してゆく。

その描かれた目の視線の先は、遥か下方で攻撃中の艦攻隊が飛行しており、そいつはターゲットを艦攻隊に絞ったようだ。


くそ!


他に敵機は見えず、2機だけの襲撃だったようだ。


後続の零戦隊が素早く反転して追いかけている。








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