一言でいうとこのお話は、ピアノのプロとチョコレートのプロのお話です。「音楽」と「お菓子」、一見すると全くジャンルの違うこのふたつ、実は共通点があるのです。それは何と言っても「甘さ」です。どちらにも上品な甘さがあって、そのマリアージュは「見事」の一言。さらには作者さまの細やかな描写と、豊富な知識については必見です。このふたりを見ていると、冷たいっていうのも愛のスパイスだよなぁ、なんて柄にもないことを思ってしまいます。上品な甘さのある物語を読みたい方に、是非ともおすすめしたい一作です!