君に贈るなら、ペチュニアの花言葉が良い
月野夜
プロローグ
―――ジッと見られると、ドキドキするな。
部屋に風が吹き込んだ。湿気を含んだ、気持ちの悪い風だった。
いや、気がしただけかも。俺の精神状態が緊張状態で、冷や汗をかいたせいかもしれない。
カーテンレースを通して朝日が差し込む、俺の失態を待ち望んでいるのか、野次馬に見られているようで緊張の度合いがさらに増す。
そこに風が再びやってくる。部屋に入り込むたびにレースを揺らして、俺の肌を舐めまわす。
あの気持ちの悪かった園長を想像させるようだ。
そのとき不意に、壁に掛かっていたカレンダーが風でめくれ、パラっと小気味の良い音を鳴らした。もうすぐ五月が終わる。
窓の眼下にはブランコと砂場だけの殺風景な公園があり、子供たちの遊ぶ姿はまだない。キャーキャーワーワーと昼にもなればその喧騒たちが、場の主になる。
いま、この部屋に届く音といえば、憂鬱な1週間の始まりを告げる、やかましい音だけ。
サラリーマンが、週末に浴びるほど呑んだビールの空き缶を、重たい足取りでガチャガチャと持ち歩く音だ。
家庭のゴミを出し、会社へ向かうその様は、ニートの俺には眩しく見えた。カッコイイなぁサラリーマンって……。
それに比べ俺と来たら、まだニートから抜け出せていない。
今日は月曜日、時間は午前七時半、友人と遊ぶ時間には、さすがに適してない。
そんな時間から、俺は自宅に二人の客人を招いていた。
ニートから脱する俺を、見届けてくれるであろう、客人だった。
「本当に全て、私たちの条件で預かって貰っても宜しいのでしょうか?」
俺の対面、白い四脚テーブルを挟み、姿勢よく座る女性が訊ねた。
俺は緊張しながらも「もちろんです」とやや興奮気味に返した。
彼女の肌は雪化粧をしたように、とても白かった。
部屋に射し込む太陽の光を、全て吸収したかのように、肌自体が発光しているようだった。
シャツの生地を通して見てもその白さがわかる。絹のような肌触りと柔らかさがありそうだ。
グレーのジャケットを羽織っているが、ボタンは外したままで、胸元がやけに強調されていた。
膨らみという点では膨張と言った方が正しいかもしれない。とにかく、嫌でも視界に入る。
ほのかに香るローズのオーデコロンで、俺の膨張……いや、緊張も少し和らいだ。
髪を高い位置で結い上げて、綺麗にバレッタの中に収めていた。
黒艶の綺麗な髪は、解けばシャンプーのCMみたいにしなやかに揺れるんじゃないか?
もちろんメリ○トなんて安物じゃない、きっと高級なシャンプーだ。
うなじが見える。キレイで色気があった。
耳や鼻も小さくて、とても一児の母親には見えない。
おまけに未婚、俺がもっと男らしかったら付き合って貰えただろうか…。
幼さが残る顔立ちも、ピンと伸びた背筋と真っ直ぐに見据えた瞳は女性の強さをにじみ出していた。
品性に満ちた彼女は、"女の俺"から見て、とても好感が持てた。
男に媚を売らないスタイルが、印象を良くしてる。
彼女の名は
彼女の目に映る女性は、社会の最下層にいる男だと気付かない。
そんな俺に懇願しているのはもう一人の客人、息子つばさの保育が理由だった。
つばさはくりっとした瞳に上に色の薄い太めの眉。見た目そのまま、大らかな印象を醸し出すふっくらとした顔立ちに、毛先が少しカールした猫っ髪だった。
「これだけの好条件は願ってもいません。私の方からお願いしたいくらいです!」
少し鼻に掛かった声で、精一杯の女声を出す。
「本当ですか?! よかったー♪」香織は安堵の表情で、喜びをつばさに伝えていた。
「つばさ、今日からみなみさんのお世話になるんだよ。ちゃんと言うことを聞いて、お利口にして待っててね!」
俺は今、コンプレックスである小柄な体型を武器に、『みなみさん』なる女性に変装している。
地声も成人男性にしては高い。ソプラノ系の声質だ。こうして会話をしていても、バレる危険はなかった。
「でも、本当にこの条件で大丈夫ですか?」
俺がいう条件とは、テーブルの上に並べられた数枚の書類の内容だ。
月額報酬は、なんと二十五万円! さらに急用で預かる場合は、手当も付く。
もちろん即断の意を香織に告げた。
なんせ、専門学校を卒業してからずっと勤めていた保育園を半ば強制的に退職させられた。
勤めていたころよりも収入アップかつニート脱却の、棚からぼた餅じゃないか!
この三か月間といえば、魂が抜けたように、何をするにも身が入らず、就活も上手くいかなかった。
人生最悪な期間だった。そんな俺に千載一遇のチャンスが巡って来たのだ。
暫くの間、地獄へ下見に行っていた魂が瞬間移動よろしく、一瞬にして俺の身体に戻ってきたくらいだ。
一個人が受けるには、余りにも高い報酬だが、彼女は経営者。故に時間的制約と経済的余裕の、両方があった。
俺にとっては願ったり叶ったりの内容だ。初対面とはいえ既に契約書を持参してくる点は、さすが優れた経営者だと思う。
香織が作成した契約書をマジマジと眺めて俺は、こみ上げる興奮と噴き出す冷や汗を、なんとか抑え平静を装っていた。
うっかりボロが出ようものならば、命を落とす。この話は命綱なしの綱渡りだ。
自分の女装が二人にばれない様、細心の注意を払った。自分が職を失った原因が、今や希望そのものだった。
* * *
三ヶ月前、俺は勤めていた保育園で突然『事務所に来い』と、園長に呼び出しをくらった。
思い当たる節をいくつか頭に浮かべても、ピンとこない。
頭の中で、タヌキが思い浮かぶ。太ったタヌキ。
一部のスタッフや保護者の間では、ずる賢く太った園長の事をタヌキと呼んでいた。
―――何の用だ? なにかドジったかな……。
どうせまた書類の不備を指摘されるんだろうな……と、俺は適当な心当たりを付けしぶしぶとタヌキの待つ事務所に向かった。
「失礼します」
事務所には、園長のほかに女性スタッフがパソコンと格闘していた。
どうやら園内便りの作成に、頭を悩ませているみたいだ。キーボードを打ち鳴らすカタカタ音と、頭の上に『うーん』という吹き出しが、自然と似合いそうな後ろ姿を見せていた。
彼女の手が止まると、水を打ったように事務所も静寂に包まれる。
一方で、俺を呼びだした園長は事務所の中央にあるミーティングテーブルに左腕で頬杖をつき、何事か思案している様子で俺の方に冷めた視線を投げていた。
俺の中で警鐘が鳴る、どうやら今日は小言だけで済む気配ではなかった。
その予感は、的中する。
椅子に座るまでの所作。椅子を引き、テーブルに手を添え、椅子に座る。なにかモノ珍しい生物を観察する学者のように、園長は俺を注視していた。
そして俺が着席するなり、一つの質問をぶつけた。
「栗林君は休日には、なにしているの?」
―――なにしているの……だって?
気になる異性に興味を抱く女子が聞くような質問だった。
実際に聞かれた経験は、ある訳ない。
未経験の俺にとって、初めての相手が五十をとうに過ぎたオヤジとは、無慈悲ともいえる。
いや、実際に無慈悲だった。俺にとってもっとも酷な質問だった。
―――休日の過ごし方……か。
人には言えなかったし、誰にも言うつもりもなかった。
正確に言えば話すことが出来なかった、が正しい。
俺は人知れず、いや実際は身内が知らないだけで、習慣として女装をしていた。
女装といっても、性的な趣向は一切ない。メンタリティの保全としてだ。
誰かに迷惑を掛けてる訳じゃないし、傷つけてもいない。俺が悪びれる事じゃなかった。
だが園長の口から、その件について聞かれた途端、頭が一瞬で真っ白になった。
俺は結局、無意識の中で女装を、悪事なのだと、決めつけてた。
男として自分に自信がなかった。
女装でもしなきゃ、変われないんじゃないか、って軽い気持ちで化粧をした。
生まれつき中性的な顔立ちだったこと、身長も158cmと小さく華奢だったことで、女装するにはさほど難易度は高くなかった。
そして完成した鏡に映った女の子は、自分でもアホらしい事に可愛いと思ってしまった。
そこで終わってればまだ良かったのに、ここで欲が出た。
人間とは、出来の良い物を人の目に触れさせて評価を欲しがる。
俺も所詮は人の子、この女装を誰かに見て欲しいと思ったんだ。
なんの取り柄もない俺が、こんなに可愛い女の子になったんだぞ……ってさ。
初めて女装をして外出した時、なるべく人が少ない場所を選んだ。
街を歩きながら、バレるかも知れない不安と、何とも言い難い興奮を抱えて歩いたのを今でも忘れない。
だた、両手に抱えてたはずの不安と興奮は、いつの間にか不安だけを捨て去っていた。
街ですれ違う男たちが、振り返る。
羨望の眼差しが俺の背に刺さる。
生まれ変わった。俺は新たに生きる道を見つけた。その喜びに浮かれてた。
―――それが過ちだった
どこで自分の女装が露見したんだ······
地元を避け遠方で行動をしてたのに、俺を知る誰かに見られていた?
「どうなんかなぁ? なにか心当たりがあるんかいなぁ?」
「……いえ、特に」
「本当かいな」
警察が突然、家に訪問してきた風な口ぶりで、園長は俺に、黙ってる事があるなら吐けと迫ってきた。
『白状しろ』と言われる前に、俺は屈した。
恥じらいよりも、悲しさが胸の中でふつふつと沸き立つ。
弾けては消え、またポコっと泡立ち消えていく。
女装する男は保育士にはなってはならない。子供たちへ悪影響を及ぼす。
園長が饒舌に語る。そして火にかけたヤカンのように徐々に熱気を帯びだす。
それは受動喫煙の悪影響よりも、タチの悪いことだ。
保育園は保護者の理解なくして経営はできないと、身振り手振りを交えて、力説していた。
―――これが偽善者……。初めて目の当たりにしたな。
園長自身、特定の園児や親を
保護者の中には園長を嫌う人たちもいた。
割合で行けば半々、園長を非難することもできたはず。
けど園長はうまく立ち回り、被害を被ったのは自分だけ。
『卑怯者は物陰から石を投げつける』
ふと親父の言葉が頭をよぎった。
贔屓にしている保護者からのタレこみ。
ネタ元は明かさずに、その陰に隠れて俺を追い詰める。
保護者と子供を盾に俺を排除したいんだろ。
―――だったら、お望みどおり……。
園長の話の途中ではあったが、俺は「仕事…辞めます」と呟いていた。
一瞬の間を置いてタイピングの音が止まる。
事務所は水を打ったように静まる。
そしてまた、小気味良くカタカタとタイピングが始まる。
園長はため息を一つ付き、肩を大きく揺らした。
「うんうん。この話はなぁ、私と栗林君だけの、内密な話にしておくよ」
うな垂れる俺を眼前にし、園長は慈悲深く言った。
事務所にいた女性スタッフの手が再び止まった…。
俺は受け持っていた子供たちの顔を思い浮かべ、心から謝罪した。
そしてまたひとつ、親父の言葉が脳裏に浮かぶ。
『中途半端に物事を放り出す人間は、タチが悪い』
そう、俺は中途半端な人間だよ、父さん。
* * *
保育園を辞め、俺は直ぐに就活を開始した。
地域さえ変えれば、思いのほか直ぐに仕事は見つかると思っていた。
しかし面接に行く先々で、奇妙なほど対応が一致していた。
『今回は、縁がなかったことで』
口を揃えて出る言葉は、決まってNO。
連続して6回言われ続けた。今って就職氷河期か? そんな事まずありえない。
待機児童の問題もあり、保育士の需要は高まってるはずなんだけど。
あとから考えてみれば、この業界は横のつながりが強い。
園長が俺の噂を裏で流していたのは明白だった。
『卑怯者は物陰から石を投げつけてる』
ニタっと薄ら笑う、忘れたはずの園長の顔が、頭の中に思い浮かぶ。
タヌキのくせに石を投げつけてきやがる。
ある保育園では『君の顔、可愛らしいね。女の子みたいだ』と女装していない自分の顔を皮肉で当てこすられもした。
俺はこの業界で、もう働くことは許されなかった。
誰かに迷惑を掛けた訳じゃない。しかし存在しているだけで迷惑だと疎まれている。
今の俺に出来ることは、この方法しかなかった。
ピンクのポロシャツの胸の部分には、ゾウのパッチを縫い付けてある。
保育上、動きやすいようにクロップドパンツを履いた。
カツラには、ダークブラウンのウィッグを被って、笑顔を作っていた。
なるべく輪郭がはっきりしない様に顎ラインを隠す。
顔はファンデを薄く塗っただけ、脂汗で化粧が落ちないかが一番の心配だ。
なんだかんだで、今の俺は女性を演じている。
俺は、今日からみなみ先生となって生きていく。
どこかに勤める事が現状、不可能に思えた。だったら自ら経営者として、自宅保育の仕事を始めれば良かった。
仕事を辞めてから女装をする気にも、なれなかった。
このご時世、男の保育士だと仕事の依頼が少ないのは分っていた。
仕事を受けるには、女装をするしかなかった。手段を選ぶ余地がない。
バレれたら即逮捕されるかな。自分で、自らが子供に手を出す性分でないことは潔白を証明できる。ホント真っ白なくらいに。
子供たちの屈託のない笑顔は、勇気と希望を与えてくれる。
その勇気と希望を、周りの大人たちが、遠慮なくぶち壊していく。
周りの人間からは特段必要とされていなかった自分には、保育士は天職だった。これしかないと思えるくらいに。
そんな不思議な魅力が子供たちにはあった。
人間の価値を外見や地位だけで選別する大人が、本当に大嫌いだった。
そんな大嫌いだった大人へと、俺は今まさに手を染めようとしている。
自分らしく生きるには、女装も必要だった。心のバランスを保つために。
その心の保全のための女装を、今は生きる術として使う他なかった。
そう考えた俺も普通に考えれば『大嫌いな大人』だった。
そして目の前に座る親子に、自分が男だと知れたらどんな感情を抱くのだろうと、頭の片隅で想像していた。
考えるまでもなく、怒るだろうと思うが……
「つばさ君は、何かアレルギーなどありますか?」
考えていても仕方の無い事だってある。止まったままの思考を無理やり動かして香織に訊ねた。
今は彼の事を優先に考えて話を進めようじゃないか。
多少なりの嘘なんて、この世に五万と溢れている。いや多少なんて言葉は語弊がある。
多少ってのは、料理のさじ加減に使う言葉だ。この親子に使うには余りにも失礼な話だな。
彼女たちはそんな事とはつゆ知らず、真剣に俺の話を聞いている。俺の中にポツリと小さな罪悪感の芽が生えた。
「特にないと思います。食事に関しても気を使うような事も無いです」
香織は隣でまだ眠そうにしているつばさの頭を撫で、愛おしい視線を向けて云った。
今まで、二人で過ごした食事の時間を思い返していたのだろう。
香織の話によると、二十六歳の時につばさを未婚で出産した。
詳細は分らないが、父親はかなりのダメ男だったらしい。
話を聞きながら、俺の心が酷く怯えていたのに気付いた。とても胸が痛い。自分とダメ父親を勝手に重ねてしまう……。
仕事に忙殺されている母を持ち、父親を持たないつばさが、ちゃんとした食事とれているのか?とつい考えてしまう。
親子それぞれの生き方はある。
俺がいくら心配しても仕方のないことだってあるよな。
今の俺にとって、最優先なのは職と食の確保だった。
収入がなければ飢えて死ぬ。実家に帰るのも釈然としない。
負け犬の人生をやり直す気力も、そろそろ尽きそうだ。
親子の食事より、俺の胃袋の方が今は大切なんだ。分かって下さい。
それに以前まで預けていた保育園の連絡帳も持ってきて貰ったので、つばさの情報も確認すれば分るだろう。
申し訳ない気持ちはあるが、今は俺の人生の心配をさせてください。
その旨ご理解いただけますでしょうか?
「何か気にかかる点がありましたか?」
「え……? いや、な、なにも」
頭の中で余計な思考を繰り返していた俺に、香織は不安そうな視線を送っていた。
―――あまり余計なことは考えるな! 集中しろっ!
「なんとか、お願いいたします!」
「おねがいし、ます」
香織は頭を下げて懇願する。隣に座るつばさも母を真似てペコリと頷いた。
つばさの行儀は良い。それは母親の躾が良いのだろう。
大人への態度も礼儀正しく、俺たちの会話を静かに聞いていた。
―――手の掛かるような子じゃ、ないな。
俺は取りあえず安心した。実のところ、この親子が保育園を転々としている理由が掴めてなかった。
恐らくは、母親の香織に問題があったはず。
無論それは、仕事が最大の理由だと思う。
会社経営者の香織は時間の調整が難しく、通常の保育園では対応が困難だった。
俺が保育園に勤めていた頃も、そりゃ多少お迎えが遅れる親はいた。
『ほんの三十分遅れます』といった連絡が保育園に入ると、どういう訳か一時間後に、その親が現れた。
最初は俺の聞き間違いかと思っていたけど、その後もサバ読み申告が続き、その保護者は園で要注意人物に認定された。
保護者に、もっと保育園の存在理由をきちんと理解して欲しかった。
保育園は親と子を結ぶ約束みたいなものだ。
安心して子供たちを預けられ場所を提供する。
安心して働ける時間を保護者に提供する。
安心してお迎えを待てる場所。
安心を約束できる場所が保育園なんだ。
時代が進むにつれて、人間関係は希薄になっている。
保護者は平気でお迎えを遅れる。
子供たちは不安になる。
保育士に出来ることは、子供たちと一緒に待つだけだ。
連れていくことも、帰ることも許されない。
石崎親子に関していえば香織の帰りが遅くなり、保育園側も相当な負担を背負っていたんだと思う。
だから俺を頼る他なかったんだ。
お互いの出来る範囲で、精いっぱいつばさの面倒を見ていけばいい。
帰りが遅くとも俺は気にしない、安心して仕事に集中してほしい。
なんならお風呂にだって一緒に入れる。男同士で裸の付き合いも悪くない。って、俺は女装してんだよな……。
保育に関して熱くなるのは、けっして悪い事じゃない。
けど、今の自分が『女性』であることを忘れちゃならない。
この親子が藁にも縋る思いでここに来たことも忘れちゃいけない。
―――そう、俺たちは、お互いを必要としてる。
「では、今日からよろしくお願いいたします! つばさくん、今日からみなみさんと一緒にお母さんを応援しようね!」
さぁ、俺の新たなる人生の一歩だ!
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