美少女達が集まって(カクヨム版) 【おまけ】玄師に捧ぐ文、抜粋

宝希☆/無空★むあき☆なお/みさと★なり

第1話

第1話 月野(つきの)ももえ


「東京2020」の「パプリカ」のアカペラをひと気のない公園でセーラー服で歌うツインテールのももえ。夕焼けが綺麗だ。「フーリンバージョン」も「玄師」バージョンも。で、

そこへ通りかかった、肩に届く髪をひとふさくくったセーラー服のみかんがハモってくる。驚くももえだが、動じないみかんに対抗心が芽ばえ、最後まで二人は歌いきる。

はぁはぁとももえが息を吸い込んでたら「はじめまして私、金野(かねの)みかん。」

バンドのボーカル目指してるんだけど空きがないのよね。こんな勝ち気な性格してるからボッチなんだと、一人勝手に自己紹介。したら「私、月野ももえ」玄師が好きで一人で歌うモブ。と此方も自己紹介。「玄師良いよね」と二人でニコニコしてしまう。そこへ聴いていたのだろう?「ねぇ、君たちTVアニメ「Argonavis(アルゴナビス) from BanG Dream!」の「星がはじまる」と「ゴールライン」学園祭で歌わない?」とポニーテールの少女、火野ほむらが声をかけてきた。「さっきのハーモニー、絶対良いとおもうんだけどなぁ」とほむらは学園祭で演奏する為にArgonavisのカバーバンドを作ろうとメンバーを探してるところ。で、ドラムを叩くらしい。

ところが、ももえは「お断りします」と頭をさげる。何で?私はやりたいよというみかんに「玄師の練習を止めたくないから」と赤くなって断る。「あっ、その髪型はミクちゃんか?砂の惑星?いいね」どちらもすればと「またね」と連絡先メールアドレスを交換して勝手に去るほむら。みかんは一緒に誘われたから一緒がいいなと我儘をぶつけてくる。

でも「1年とはいえ受験もあるし、2倍歌って声も壊したくないし」とももえ。でも「Argonavis」良いよ。ナナホシレン君の声がバエるんだからと「星がはじまる」を聞かせるみかん。頭の「諦める運命」「じゃないよね」を聞いてどきりとした。なんてキレイな声を出すんだろう。歌詞を知りたくなったももえは「星がはじまる」をダウンロードして、暗くなりかける公園を出た。明るいところで「前向きに見当したまえ」と、みかんと別れるももえは塾をサボり一人部屋の中で「諦める運命」「じゃないよね」を繰り返し聞くのであった。




金野(かねの)みかんへつづく

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