グリムノーツ Anecdote
霧葉
第1章 二人の旅人
プロローグ ある旅人の自問
私たちの運命は、一冊の本に記されています。
生まれたときから与えられる一冊の書物『運命の書』。
その記述に従い、ひとびとはその世界の英雄やプリンセス、盗賊や魔女として生き、そして死んでいきます。
誰もが与えられた運命に従い、疑問ももたず、逃れることもできません。
ごく一部の例外、そして『空白の書』の持ち主を除いて。
私たちはそんな世界で旅をします。
この世界で運命をもたない私たちは、運命に従うひとびとを見て、何を思うのでしょうか?
運命に抗うひとびとの声に、何を感じるのでしょうか?
この世界のひとびとのために、何ができるのでしょうか?
……何か、できるのでしょうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます