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『氷の妹』、としてではなくて、『蜜ちゃん』として見てほしいから名前を馴染ませたかったっていうこと?




「それに名前を借りることで、蜜の一部と一緒に学校に通っている気でいたかった」


「でも蜜って自分のことを呼ばれるのは嫌だったと」


「あーしの名前じゃないからね」




佐藤の心の中は複雑で、私には全部理解できるわけではない……というか、人の全部理解することなんて誰にでも無理なことだろう。


それでも、理解が出来ないことがあったとしても、それが佐藤の心なのだと受け入れていられれば、それでいい気がした。




「あれ、でもそれなら、なんでこんな中途半端な時期に私にだけ打ち明けたの?最終的には緑や鞠にもこのこと話す気でいたってこと……じゃないの?友達紹介したかったというなら」




そう、蜜ちゃんに合わせるのはなにも私だけと決まっていたわけではないはずだ。


だって『友達』を連れていきたかったわけだし、佐藤が蜜として接してきた友達は私だけではない。




私が逆に、例外……?


そうだとしたら、それはなぜ……。




「あぁ、それね」



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