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佐藤は、私にそれを打ち明けた後でも、これまでの佐藤のままだった。


ただ私の認識が以前と変わって、佐藤をただのギャルだと思えなくなったことしか変化は起きていない。




「佐藤」


「なに?和香」


「今日、この後なんかあるの?」




ポテトを食べる手を止めてゆっくりとこちらを向いた佐藤が、ふっと笑う。




「なんもー。気分だよ気分」




そんな佐藤から読み取れることは、何もなかった。




佐藤は一年の頃から緩くバイトをしていて、それ以外の日は大体私たちと日が落ちるまでだべっている。


鞠は、佐藤が自分のテンションに付いてきてくれるのが嬉しくて、佐藤に懐いている。




だから佐藤を除いた三人で遊ぶのは、鞠が寂しがってしまうのだ。


この四人じゃなければ物足りない。

せめて大学の間くらいは、四人での思い出をたくさんつくっておきたい。


そんな思いで、佐藤がいない日は解散となるのだ。


鞠のテンションに合わせられるのは佐藤しかいないしね。






家に帰ると、溜まった疲れがどっと押し寄せてきた。


一人暮らしの私は、誰の目も気にすることなく床に倒れ込む。


ベッドまで行って休むの、たるい。


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