一章
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昨日の出来事はと言えば、本当に、突然だった。
この四人のメンバーは既に一年の頃から変わらず、もうお互いが慣れ親しんでいるような間柄で。
精神年齢の幼い鞠と、ノリの合う佐藤でよく遊びに行くことを企てていて。
緑はお姉さん、そんな自由人二人のまとめ役。
私はそんな三人に付いて……というか、振り回されているに近いかもしれない。
振り回されながらも、なんだかんだこの関係に居心地の良さを感じていた。
そんな昨日もいつもと同じように、振り回されるようにカラオケに行って、お酒をみんなで飲み回して、騒いで、というか主に自由人二人が騒いでいるのに付き合って一緒に騒いだり、お酒こぼしたり、店員さんに水を頼んだりしていて。
帰り道、佐藤と一緒に帰ったのだ。
『のどかってほーんと、名前の通りのどかーっ!ははっ!』
何が楽しいのか、随分と酔っているのか……小さな公園にふらりと入って行く佐藤にぎょっとしたものだ。
『佐藤、帰んないと明日もあるんだけど』
『んーでも今日はー、のどかと話したいきーぶんっ』
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