桃色
あれはまだ6つの頃だった。
まだ広かった川原で、友達とチャンバラをしていると、川の向こう側に桃色の何かがひらひらと見えた。
しかし、その時はチャンバラに夢中で気にも留めなかったのだ。
散々遊んで家に帰ると、今日見た桃色の物が気になった。
(あれは何だったんだろうか?)
考えて見るも、あろう目ぼしいものは思い浮かばず、明日川原にいってみんなが来る前に確かめてみようと思いついた。
次の朝、早起きをしてあの桃色を探してみたが、見当たらず、私よりも背の高いススキがそよそよと揺れるだけだった。
(花か何かで誰かが摘んでいったのだろうか?)
その日結局学校へと向かい、放課後また、友人達とチャンバラをしにあの川原へと向かったのだった。
近所で遊ぶと「うるさい!」と大人達の雷が落ちるのだ。
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