第52話 Trung cuc lon
日本ではお盆休みの一週間だが、ベトナムではいつもと変わらない一週間である。
今頃はお墓参りに行っているだろうな、などと考えていると、出張で来ている矢野君が近づいてきた。
「今年は お墓参りも さんねくて ご先祖様さ申し訳ないべずな~」
「ベトナムさだて お寺あっから お参りしてきたらいいべ」
ホーチミン市内にはお寺も多く点在しているが、ベトナムのお寺に日本人がお盆のお参りに行ったのではご先祖様も驚くことだろう。
週末、市内は日本人観光客で賑わっている。
殆どが若い女性の2~3人組である。
遠目にも日本人と判別できるのは、服装なのか体型なのか....
渋谷で見かける格好でホーチミン市内を歩けば、誰が見ても日本人である。
夕方から現地スタッフに連れられベトナムレストランTrung cuc lonに行った。
コテコテのベトナム料理には閉口するが、何とか食べられる物を注文してくれたようである。
とは言っても、ウズラの卵のホビロン(タンクロンと言うらしい)に始まり、雀の姿煮・カエルの唐揚げ・イノシシの野菜炒め・ウサギ肉などが並べられ、良く噛んで味わって食べるなどと言う食事のマナーも忘れて、ただ飲み込むだけの夕食であった。
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